110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

些細なことで・・・

 今日から、母親がショートスティに行く予定だったのだが、昨日の夕食の時、吐き戻してしまった。

 ほとんど食べ物に手を付けないうちに吐いたので、食事に当たったのか、はたまた、それ以前に食べたものが合わなかったのかは、不明だが、作った者として、現在

(柄にもなく責任を感じて)少し落ち込んでいる。

 コロナ禍が発生してから今まで、発熱もなかったので、このまま送り出そうかと思ったのだが、やはりこういう時期なので、先方と相談しようと思い、施設に連絡をしたところ、看護師と相談して連絡するという回答だった、そして、結果的には、1日様子を見ようという事に落ち着いた(こういう時期なので、こういう慎重な施設の対応は好ましいものと思う。ただし、どうしても施設に収容してもらわなければならない事情のある方はそうも言えないだろうが・・・)

 母親自体が外でウイルスに感染する確率は非常に低く、移動した場所もほぼ完全に把握できる(私などの介護者が持ち込む確率の方が遥かに高い)。

 しかし、それでも用心しなければならないのは、ウィルスの実態が不明だからだ。

 専門家は冷静に判断しているのだろうが、私にはその断片しか伝わってこない、北海道や北九州市の状況をみると、感染者がゼロになっても、いつ爆発するかは「わからない」というのが妥当な考え方だと思っている。

 しかも、「無症状で陽性」という、単に、感染拡大のためだけに存在するり患者までいることを考えると、普通の人間(大衆)よりは、遥かに利口な振る舞いをするウイルスだと思えてしまう。

 

 私は介護を専業でやっていけているのだが、ほとんどの人は、感染対策とともに経済活動を行わねばならない。

 世の中は「分かりやすい」ものだとするようなメディアが多いように思う、私もこの歳でアニメなど見るが、善悪が分かりやすい形で存在して、その悪を最後は打ち倒すタイプのものが多い、何か、中途半端にもやもやした結末は、フィクションという前提からなのか、多くの視聴者は求めないだろう。

 だから、現実はあいまいだという事実に対峙すると違和感を覚える様に、現代の人は日頃から訓練されていることになっているのではないのかな。

 世の中は複雑すぎて凡人にはわからない、いやいや、専門家すらわからない場合もあるということを了解することだと思う。

 白か黒かで判断する人は容易に、ウイルスでの死者と、経済的な窮乏での自殺者を、天秤にかける、そして、そのどちらかに左袒しようとする意見が出てくる。

 でも、正解は白も黒も同時に対応することだ。

 ウイルス対策の自粛をしながら、経済活動を復活させること・・・(何故か株価だけは妙に復活してきているだが、実体経済の影響が少ないからなのか?)

 死ぬほど難しいし、私なんかには到底無理な要件だが、それが正解だとは思うので、できる範囲で手抜きをしないで対応していこうと思う。