110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

日本は世界3位、GDPではなくて・・・

世界最高の国、日本が3位!高評価を受けた3つの項目とは
2020.11.266286 views
USニューズ&ワールド・レポート誌の「世界最高の国ランキング2020年版」で日本が3位にランクインしました。現在の日本は、格差の広がりやコロナ禍による経済の停滞で国民の生活が厳しくなっています。にもかかわらず、世界最高の国ランキングで3位に入ったのはなぜでしょうか。項目別ランキングをもとに、日本が高く評価された理由について調べてみました。

■日本が「世界最高の国」ランキング3位になった理由
世界最高の国ランキングで日本が3位になった理由は、以下のサブランキングから読み取れます。
・冒険的要素:34位
・市民の権利:17位
・文化的影響力:6位
起業家精神(起業のしやすさ):2位
・文化的資産:10位
・発動力(経済的課題を克服する力や勢い):5位
・ビジネスへの開放性:25位
・総合的影響力:7位
・生活の質:14位
「起業のしやすさ(2位)」が極めて高いスコア(93.5)となっています。この項目は最重要項目です。そのことが総合順位に好影響を及ぼしたと予測できます。

■世界最高の国ランキング日本が上位になった3つの項目とその背景
次は、サブランキングで順位が一桁だった項目とその背景について見ていきましょう。

●2位:起業のしやすさ
「起業のしやすさ」が2位になった主な理由は働き方改革の影響でしょう。以下のように起業する人が増えています。
・会社員が副業として起業した
・中高年が定年退職後のセカンドキャリアとして起業した
・子育て中の主婦や高齢者がスモールビジネスで起業した
また企業の副業解禁やクラウドソーシングの登場など、起業しやすい環境が整ってきたことも高く評価されたようです。

●5位:発動力(経済的課題を克服する力や勢い)
5位に「発動力」がランクインした理由は、日本がGDP世界3位(2019年)の経済大国だからでしょう。たび重なる大災害から復興をはたせたことも大きいとみられます。日本が経済大国になった背景には、モノ作り大国日本が誇る技術力があります。現在はITなど他国に後塵を拝する分野もありますが、高い技術力は健在です。

●6位:文化的影響力
6位に文化的影響力が入った理由は、マンガやアニメなどのサブカルチャー分野で、日本が世界の文化に大きな影響を与えていることが大きいでしょう。日本のマンガやアニメは世界中で高く評価されており、海外でもその影響を受け優れた作品を作るクリエイターが数多く誕生しています。

●7位:総合的影響力
「総合的影響力」が7位になった理由として考えられるのは、日本が長年開発途上国などに経済協力(ODA)を行っていることです。グローバル・ファイヤーパワーが公表している「世界軍事力ランキング」によると日本の自衛隊の軍事力は2020年時点で世界5位。その点でも世界的な影響力が大きい国だと認識されている可能性があります。

■日本が世界最高の国上位を維持するためには「生活の質」の向上が必要
世界最高の国ランキングで、日本は起業のしやすさや経済力、文化的影響力、総合的影響力で高く評価されました。一方「起業のしやすさ」に次いでスコアの比重が重い「生活の質」は14位で評価が今一つです。日本がランキング上位をキープするためには、国の主導で国民全体の生活の質を上げ、この項目の順位を上げることが必要不可欠でしょう。

文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

 うーん、私だけかもしれないけれども、生活の閉塞感からとても3位とは思えない。

ただし、他の国で生活してきたわけではないから、あくまで主観的な話だ。

確かに、内戦が発生し、経済が破綻し、食うや食わずの生活の国もあるし、そういう面では幸せな国なのだろう。

アメリカも20世紀には夢の国だったが、今回の大統領選の様子など見ると、格差が大きく、弱者になってしまうと希望が持てそうにない国だと思った。

消費社会に適応してしまい、満足することができなくなったからなのかもしれないね。

欲しいものを手に入れると、すぐ、次に欲しいものが現れる社会とは、もしかすると地獄なのかもしれないね(餓鬼とはそういうことだからね)。