110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

足利の山火事

米国の大規模な山火事(自然発火らしいが)を見て他人事だと思っていたのだが、それは、単なる「思い込み」だと知った。

 足利の山火事、市長「長期戦も覚悟」 避難の住民「近くまで火」
2/24(水) 21:45配信 毎日新聞
 栃木県足利市の山林火災は、発生4日目の24日も燃え続け、延焼面積は約50ヘクタールに拡大した。火元の両崖(りょうがい)山(標高251メートル)東側の本城地区では火が民家まで約80メートルに迫り、市は同日、新たに同地区などの105世帯に避難を勧告し、勧告対象は177世帯に広がった。記者会見した和泉聡市長は「けが人を出さず、市民の財産である建物を守る。この2点を念頭に防衛線を決め、人海戦術で対応する」との方針を示した。
 同市災害対策本部によると、この日も朝から陸上自衛隊茨城県などのヘリコプター延べ7機による上空からの散水や同地区などでの地上からの消火活動が続いた。しかし、延焼は止まらず、南側の西宮町でも民家まで約60メートル、西側の五十部、大岩町でも約150メートルに近づいた。消防車が入れない地域では、消防本部が消防用ホースを連結し、加圧するなどして水を運び、消火にあたっているという。
 火災の影響で、西宮町内の第一中学校が臨時休校し、県立足利工高、足利高も午前中で授業を打ち切った。北西の風で市街地にも煙が運ばれ、春がすみのような状態が続いた。一中は25日も休校する。
 会見で和泉市長は火元について「両崖山山頂南西の休憩所付近」との見方を示した。出火した21日は多数のハイカーが入っていたという。延焼拡大の要因については、自衛隊ヘリによる消火が中断した23日の強風を挙げた。同市では2014年にも小俣町内で約72ヘクタールを焼いた大規模山林火災があり、鎮火まで2週間以上かかった。和泉市長は「10日から2週間の長期戦も覚悟している。他市町、他県からの応援も含めたローテーションを組み、備えたい」と述べた。
 住民も不安を募らせている。市立第二中には午後6時半現在で本城地区の住民ら9世帯18人が避難。新型コロナウイルスの感染対策のため、世帯ごとに約1メートルの間隔を空けて毛布にくるまり、避難所で配られたパンやおにぎりを食べるなどして過ごしていた。家族3人で避難した同市本城1の無職男性(42)は「火が近くまできて身の危険を感じた。一晩は避難所に泊まり、明日自宅の様子を確認しに行きたい」と心配そうな表情を浮かべていた。
 両崖山は天気が良ければ富士山や男体山も見える人気のハイキングコースで、登山客でにぎわう。同市の足利織姫神社に様子を見に来た同市内の女性(70)は「こんなに大きな火事は初めてでびっくりしている。4~5月ごろにはきれいなツツジが咲くが、この火事で燃えてしまったら残念だ」と煙が立ち上る山を見つめていた。【太田穣、玉井滉大】