110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

都議選を把握できたのは小池さんだけだったようだ

今日TVを見ていて、都議選の結果について報道があったのだが、ほぼ、すべてのメジャーな予測は外れたようだ。

しかし、小池知事と、足下の都民ファースト、そして、自民党公明党の関係の解説を受けてみると、さすがに、この3党の議員数の均衡までは読めなかったにせよ、ものすごい配分になったことがわかる。

戦前は、自公あわせて過半数という予想が大勢を占めていたが、そうなると、小池知事は相当やりにくくなる、多崎さんは「(自公の)言いなり」とまで言っていた。

それが、この比率になると、とにかく、野党を糾合っして過半数を取るか、上位の3党で、手打ちをするか、しなければならない。

小池知事の勢力を自公側は削ぎたいと思っても、それは簡単にはいかないことになる。

うん、見れば見るほど、凄い結果だ。

選挙戦の終盤での、ほんのささいな発言や振る舞いが、結果に大きく影響するという、その典型的な事例をまざまざと見せてくれたことは、投票にいかなかった人々には、わからないだろうが、凄いものを見せてくれたという気分になった。

 

追記:もしかすると、この読み間違いは、普段から表立っては世論に参加しない高齢者層の動向を読めかったからではなかろうか?

私は、60歳なので、今の定義では高齢者の年代には入らないが、世論やヤフコメなどで結構批判される小池知事を、このところ評価している。

東京都のコロナ感染者数を追いかけているのだが、(真偽はのぞいて)数字操作などの批判はあるものの、重症者や死者数は、あの悲惨な時期の大阪府と比べても、非常に低く抑えられていた。

また、再三記しているのだが、ワクチン接種前でも、高齢者の新規感染者数は全体の10%程度であり、最近は5.5%(ワクチン効果が相乗したか?)まで下がってきている、しかも、東京都の高齢者は、人口の23%であり、有意に感染者数としては少ない数だと思われる。

すなわち、高齢者はずっと自粛傾向にある(全部ではない、羽目を外す人もいる、それが目撃されて誇張されているようだ)、背景としては、重症化や死亡リスクもあるだろう、だから、その意味で、小池さんを支持する理由もわかる気がする。

残念ながら、マスコミや一部の若年層は、表に出てきた高齢者の行動しかわからないので、潜在的に自粛している層を読み間違えた、と考えてもおかしくはないのではないか?