110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

フジロック完走のKing Gnu・常田大希「怒りの矛先を間違えるなよ」…ファン「悪いのはコロナだけ」・・・この表題の中の大変な間違い

フジロック完走のKing Gnu・常田大希「怒りの矛先を間違えるなよ」…ファン「悪いのはコロナだけ」
8/23(月) 12:45配信 スポーツ報知
  4人組バンド「King Gnu(キングヌー)」のギター兼ボーカルの常田大希が23日までに自身のインスタグラムを更新。20日から22日まで新潟県湯沢町で2年ぶりに開催された国内最大級の野外音楽イベント「FUJI ROCK FESTIVAL’21」出演を終え、思いをつづった。
 常田はキングヌーとしての出演のほか、自身が主宰する音楽プロジェクト「millennium parade(ミレニアムパレード)」としてもステージに立った。インスタにはライブの様子をアップし、「あらゆる意味で全力は尽くしたフジロック 二日間おつかれ そこに悔いは無し みんな最高だったぜ」とコメント。
 さらに「色んな人生、職種があって多種多様な”誠実”がある中で、法律や行政命令が俺達民衆の最大公約数な訳で(健全な民主主義前提)、皆んなその中で必死にそれぞれの業界を守るため働いている」と記し、「怒りの矛先を間違えるなよ?」とつづった。
 コメント欄にはフォロワーから「悪いのはコロナだけ」「king gnuの存在が希望だよ」「怒りの矛先間違えちゃう人多くて辛い世の中」「正解なんて無いですよね…怒りの矛先を間違えて対立、分断が起きませんように」「アーティストの方々に、矛先が来てるのでしょうか。それなら、完全に、間違っています」などの声が寄せられている。 

 フジロックの動向は単純に有意に開催地区の感染者が増えないかどうかを注視している、オリンピックと同じに、開催自体が良いとか悪いとかではなく、結果としてどうかを判断したい。

ただし、上に引用した記事の中で、非常に大きな間違いがある。

ただし、良いことに出演者側のものでなかったことだ。

それは「悪いのはコロナだけ」というもので、コロナは良いとか悪いとかの判断の対象ではない。

それに対峙する、人間(社会)が結果として、良い、悪いを決定していることだ。

騒いでいるのは、人間だ、コロナではない、ワクチンが絶大な効果を示して、生存する場所がなくなれば、コロナウィルスは消えてしまうだけだ。

こういう発言をして、とても、素敵な感情を持つ人もいるだろう、しかし、この言葉の裏には、「自分は何やっても良い、悪いのはコロナウィルスだ」・・・という浅はかな価値の転換がある。

たぶん、フジロックの世論からの批判に対して、自分を納得させようとしたのだろう。

しかし、この言葉だけは、人間として発してはならない、繰り返すが、コロナによって引き起こされたすべての社会現象は、全て人間の問題だ。

コロナ禍について1年以上経ったのだが、最初は、若い世代は、感染しても軽症だったし、重症化から死に至るのは、高齢者が殆どで、インフルエンザと同じで、高齢者死ぬのも仕方がない、みたいな意見がまかりとおっていた、しかし、最近は、変異した種類も現れ、感染して、重症化から死に至る世代も50代と下がってきた、さらに、ワクチンすら接種できない、子供にウィルス感染が広がってきた。

若い世代の青春は2度と来ないので、これをコロナによる自粛で潰すべきではないという意見の人もいるのだが、さて、青春すら来ていない、ワクチンは打てないという、子供たちの感染を前に、彼らは何を言うつもりなのだろう?

本当に、コロナ禍の状況は変化し続けている、だから、軽々しい意見はやめてほしい。

追記(2021/8/25)会期中の陽性者はいなかったようだ。

 フジロック事務局が終了の報告 「現時点で陽性者ゼロ」にネット上で厳しい意見も 
8/24(火) 17:21配信 東スポWeb
 20日から22日まで新潟県内で開催された国内最大級の野外音楽フェス「FUJI ROCK FESTIVAL’21」(フジロック)の事務局は、公式サイトで「終了のご報告」という声明を発表した。
 3日間の延べ入場者数は3万5449人(20日=1万2636人、21日=1万3513人、22日=9330人)と発表。「フジロック’21が開催できたことに対し、開催地域のみなさま、出演者、スタッフ、チケットを買ってくださったお客様、関わってくださった全ての方々に感謝申し上げます」とした。
 都市部を中心に日本中で新型コロナウイルスの感染が爆発する中、フジロックの開催には賛否、特に否の声が多く出ていた。これらの声を受けて、出演を辞退したアーティストも続出した。
「スタッフの皆さんへは、様々な困難に直面しながらも目の前の問題に取り組み解決方法を模索し見出してくれたことに感謝いたします。そして、この状況下での開催において、感染防止対策ガイドラインを守り、多くの新たな制約や制限にご協力いただいた来場者の皆様、また、感染状況を鑑みて来場辞退を選択された皆様に感謝いたします」
 フジロックのために新潟県外から多くの人が集まり、6割が東京からだったとの報道も。会場で観客が密になっている写真もSNSでアップされており、感染拡大が心配されているが、事務局は「現在のところ、会期中の会場においては、ひとりの陽性者も確認されていないことを、まずはご報告させていただきます」と報告。
「今後も、時間経過と共に情報収集に努め、その結果をあらためて皆様へご報告し、未来のフェスティバルにおける感染防止対策の改善につなげてまいります」と続けたが、ネット上では「現時点で陽性者ゼロ」に強く反応。
「潜伏期間一切無視」「感染経路不明者が増えるだけでは?」「体調不良でPCR検査受けるの今週の週末だろ」などと厳しい意見が多く見られた。

やはり、批判はあろうが、オリンピックの感染対策が飛び抜けていると思った。

確かに、感染者はゼロではない、しかし、開催期間やその前後の自国・各国含めた関係者の滞在期間を考えると、驚異的ですらある。