110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

行政に対する一番悪い対応

緊急事態宣言が出される中… 開催中に酒が提供された「野外音楽フェス」問題 県と主催者で見解に食い違い
8/31(火) 12:29配信 CBCテレビ
 緊急事態宣言が出ている愛知県で開かれた野外音楽フェスで、酒が提供されていた問題で、主催者側は「県にも報告していた」と主張、県の見解と食い違っています。
 29日、愛知県常滑市で開かれたヒップホップ系の野外音楽フェス。
 会場は全国から集まった観客で「密」状態で、愛知県が販売自粛を要請していた酒が提供されていました。
 主催者は30日夜、公式サイトに謝罪文を掲載しましたが、酒の提供については「一部キャンセルできないものも販売しますと県に報告し、お1人様2杯までとした」と主張。
 一方、愛知県は酒の提供をやめるよう、WEB会議やメールで再三要請していたといい、31日の愛知県議会で大村知事も…。
 「いまだに連絡が取れていない、この事業者とは。おわびと経緯の説明という文書が一方的に配信された。そこにも事実がねじ曲げられている」
 (愛知県 大村秀章・知事)
 愛知県は30日、主催者に抗議文を送っていますが、未だに連絡がとれないことに、知事も怒りをあらわにしました。 

「一部キャンセルできないものも販売しますと県に報告し、お1人様2杯までとした」という文言は最悪の事態を招くことになりそうだ.

なぜなら、行政側は、その報告に対して許可を与えていなければならないからだ。

だから、それを提示してほしいという立場を必ず取る、運営側がそれについて触れていないということは、まず、言い訳はできないと判断する。

裁判で争ったとしても、同じ、争点になるだろう、行政側の誰が許可したのかを運営側が証拠として提示しなければ、敗訴する、少なくも知事は否定している。

考えてもほしい、強制力がないから法的強制力がないのだが、自治体から飲食店への営業自粛や酒の提供停止などの要請に対して「一部キャンセルできないので販売します」という「報告」で、行政の要請を「覆して」通してしまえるのだろうか?

さらに、追い打ちとも言えるのがこれ、

「音楽フェスは原則禁止にしないのか?」記者から問われた愛知・大村知事の答えが話題に【“密”フェス問題】
8/31(火) 12:45配信 ハフポスト日本版
感染予防策が不十分だったとして、ヒップホップの野外イベント「NAMIMONOGATARI2021」に批判が広がっている問題。イベントが開催された愛知県の大村秀章知事の記者会見での発言が話題になっている。
大村知事は8月30日の会見で、県から主催者側に感染防止策を徹底するよう求めていたなどと経緯を説明。「強く要請したことが守られていないことは極めて問題であり遺憾」と憤りをあらわにし、主催者や運営会社に抗議したことを明らかにした。
話題になっているのは、記者との質疑応答で出た大村知事の発言だ。
記者は、「音楽フェスは原則やめてくれというような強いメッセージを県として独自に出さないのか?」と質問。大村知事は、「それは違うのではないか」と述べ、イベントの開催制限などは求めない考えを示した。
感染防止策を守りながら事業活動を続ける音楽業界関係者を潰しかねない、という理由からだという。
「それをやると、結局真面目に一生懸命感染防止対策をやって、音楽業界関係の皆さんの仕事も一生懸命支えたい、両立させてやっていきたいという人を、潰しちゃうことになりますよね。叩いちゃうことになりますよね。それは、私は違うのではないかという風に思いますね。
こういう約束したことを守っていただけない方のために、一生懸命守っている方が被害を受ける、迷惑を被るということは違うと思います」
愛知県は8月27日から緊急事態宣言の対象となった。政府は現在、宣言の対象地域で開催されるイベントについて、収容人数を「5000人以下」かつ「定員の50%以内」に制限するよう定めている。
しかし、大型音楽フェスティバルの開催をめぐっては、「無観客にするべきではないか」などの意見もあり、ネット上で賛否両論が繰り広げられている状況だ。
大村知事は、 「文化芸術、アーティストはもういらないとは誰も思っていない」と強調。「感染防止策を徹底した上で両立をやっていただくことに尽きる」と述べ、引き続き人数制限やイベント開催における感染防止ガイドラインを遵守するよう求めていく方針を示した。
「極端な話、この世の中や日本には、音楽業界、コンサートといった文化芸術、アーティストはもういらないと。なくていいんだと言うなら別ですけど、そんなことは誰も思っていない。どうやって両立していくのかということですよね。ですから私は引き続き感染防止対策をしっかりやっていただいた上で、なんとかみんなでこの厳しい状況を乗り越えていこうということを申し上げたい」

現状、主催者側は完全に詰まされている。

はやく、出てきたほうが良い。

追記(2021/9/1)やはりこうなる。

脇が甘いというよりも無知だ。

「密フェス」主催者、 県庁で釈明 飲酒関連「事実でなかった」
9/1(水) 21:30配信 朝日新聞デジタル
 新型コロナウイルス対策が不十分な野外音楽フェスティバルが中部空港島の愛知県国際展示場(同県常滑市)で開かれた問題で、大村秀章知事は1日、フェス主催者が8月31日夕に県庁を訪れ、酒を販売したことを「(準備した酒の)半分は買い取らなければならず、損になるので売らざるを得なかった」と釈明したと明かした。主催者がホームページで公表した経緯の説明のなかで「過度な飲酒でなければ提供は可能と県から話があった」と記述した点も、「事実ではなかった」と認めたという。
 大村氏は、この問題に危機感を抱いた音楽業界や興行関係者に感染対策の徹底を申し合わせる動きがあると言及。それを踏まえ、経緯を検証する県の第三者委員会で業界関係者にも意見を聞き、イベントで守るべき感染対策や参加者への周知のあり方を提言に盛り込む考えを示した。(岡本智)