意識の形而上学(井筒俊彦著)
本書は1993年中央公論社から刊行された、古本として手元に入った。
井筒俊彦氏の著作は、以前から注目しているが、なかなか入手できないので、本書が読めたのも幸運であった。
しかし、この本書が井筒氏の最後の著作となった。
内容は、大乗起信論を元に、第一部「存在論的視座」では真如の中心に、第二部「存在論から意識論へ」では、意識としての「心」そして、形而上的な部分としての「心真如」と形而下的な部分としての「心生滅」、それらを取り持つものとしての「アラヤ識」という仕組みを、第三部「実存意識機能の内的メカニズム」として「覚(悟)」について、「不覚」から「覚」への道を、それぞれ解説している。
本書は井筒氏の「東洋哲学覚書」構想の、本当に第一歩であり、あとがきには、この後著されるはずであった、一連の構想について記されていた。
小冊ではあるが、なかなか重みのある一冊であった。
井筒俊彦氏の著作は、以前から注目しているが、なかなか入手できないので、本書が読めたのも幸運であった。
しかし、この本書が井筒氏の最後の著作となった。
内容は、大乗起信論を元に、第一部「存在論的視座」では真如の中心に、第二部「存在論から意識論へ」では、意識としての「心」そして、形而上的な部分としての「心真如」と形而下的な部分としての「心生滅」、それらを取り持つものとしての「アラヤ識」という仕組みを、第三部「実存意識機能の内的メカニズム」として「覚(悟)」について、「不覚」から「覚」への道を、それぞれ解説している。
本書は井筒氏の「東洋哲学覚書」構想の、本当に第一歩であり、あとがきには、この後著されるはずであった、一連の構想について記されていた。
小冊ではあるが、なかなか重みのある一冊であった。