110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

いじめについて

 小学生のころいじめられた経験から、ひとつだけ思うところがある。
 それは、一般的にいじめをしている側は、「いじめている」という意識が無いということだ。
 そういうことかというと、そもそも「いじめ」という言葉自体にその人自体を「悪い人」と定義する意味を含んでいるからだ。
 だから、自分がいじめていることを自覚しているならば、自分が悪い人であるこを自覚しながら、生活しなければならない、これは大変難しいことだ。
 そもそも、人間が生きていくには、少なくとも「自分は悪くない」という(それが、本当かどうかは別として)生きるための意味付けが必要で、その柱がなくなると、その人自体の生存が脅かされる、とてもいじめなどという段階に関われなくなるはずだ。
 だから、加害者側は、精神の異常性に行き着かなければ、いじめていること自体を否定するはずだ。

 そこに、人間の得体の知れなさがある。
 
 さて、(学校での)いじめは比較的若年層が対象だが、これが、成人の場合は更に複雑極まる厄介な場合も想像できる。