110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

今回の北朝鮮会談は以前と違うのでは

 日本ではいわゆる外交手段がないので、経済制裁、拉致被害、以前の実績と言った経験論からの話が多く見受けられるのだが、今回は違う視点もあるのではなかろうか?

 まず、日本では黙殺せざるを得ない、以前は、朝鮮半島は一つにまとまっていた時期があったこと。
 また、北朝鮮と中国の利害が意外に合致しているのではないかということ、中国からすると、地勢的な条件としての北朝鮮北朝鮮から見れば経済支援者としての中国、核の問題がある程度緩和すれば、この図式が成り立ちそうだ。
 現在の北朝鮮GDPは中国に比べて、はるかに小さいので、やり方によれば投資効果はすごく高いはずだ。
 そうなると、韓国も輸出の第一位は中国であることから、北東アジアの関係が、随分古い形だが、中国を中心とするものに移行する可能性がある。
 核開発に関しては、中国、北朝鮮間での、人材協力という形をとられると制止ができないようにも思える。
 北朝鮮としては、すべての設備を放棄してもよいのではないか?
 すなわち、北朝鮮の核関連技術者は中国の大学や政府機関に招へいするという形をとれば良い。
 たぶん、客観的な技術力では中国の方が上だろうが、あれだけ予算のないところで開発したという、そのエンジニアリング力に関してはものすごく興味があるのではないだろうか?

 今回、このようなことを書くと、SFみたいに自分でも思えるのだが、米朝会談という形式が、いつのまにか、米中会談にすり替わっているように思える。

 今世紀、多分、上半期はアジアの動向が世界を左右する要因だろうが、そこでの支配権をどう握るか、そういう勢力闘争は始まっていると思えるし、そのうえで考えると、米朝会談はいつもの考え方では終わりそうにない。

 なんてね。
 そんなことを考えると、あまりにも佐藤勝の影響が強かなと思うけれども、やはり、日本の「外交力」を育てていかないといけないと思う。


 ちなみに、私、トランプ氏は商人だと思っている、それも凄くできの良い。
 彼は、アメリカにお金を呼び込むだろう。
 しかし、中国の習氏の方が政治家としては上手のように思う、歴任期間を見てもそうだし、国内の政治的競争からしても、只者ではない。
 だから、習氏は、今、投資をしているのだろう、中国経済の実態は私わからないのだが、表面的に投資できる時期にあると思う。
 そういう意味では、北朝鮮は国ごと買い取ってもよいと思っているのでは…?
 (とても社会主義国とは思えない)