110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

きちんと読もうね

北朝鮮専門部署を立ち上げへ 拉致問題など対応強化
 日本政府は北朝鮮問題への対応を強化するため、外務省に新たに専門の部署を設けることを明らかにしました。
 菅官房長官:「朝鮮半島関連の業務が増大するなかにおいて、特に日韓間の連携強化、北朝鮮への核・ミサイル開発問題への対応、拉致問題への取り組みの強化、こうした諸課題に効果的に対応するための組織改編であります」
 これまで韓国と北朝鮮を担当してきた外務省の北東アジア課を来月1日付で2つに分け、対北朝鮮政策を専門的に扱う部署を新たに設けます。
 注目したのは、日本政府が設けたということ、いわゆる政治(家)が要請したこと。
 穿った見方をすれば、今までの対応は不十分だという解釈もできるよね。
 では、何が、そして、どこが不十分なのか?
 外務省?

 多分、私も以前ならば、こういう風にいわれてもよくわからなかったのだけれども、皆さんは、すでに、財務省の問題など、政府が、官庁(官僚)に優先して権限(権力)を行使しているのはご存知の通り。
 多分、私のような古い人間は「官僚主導」で国が回ったいる(はず)と思っている人が多いのだが、当然、ルーティン(通常業務)は官僚がするのだけれども、このところの騒動などを勘案すると、(大本は)政府主導で行われている。

 そういうことを考えると、一見、外務省に部署新設して、北朝鮮問題などの対応強化したように見えるのだが、これは筋違い。
 そもそも、外交は短期的な対応では全く歯がたたない、少なくとも、窓口ができて、一般人にはわかりやすく見えるだけで、組織改変時にもたつけば、短期的にはマイナス効果しかもたらさない。
 みんなも良い事例を見ているではないか、今のW杯で、比較的年長者、経験者を利用して、また彼の経験を信用して、FIFAランク以上の健闘をしている姿をね?
 だから、政府も、比較的短期決戦(交渉)なのだから、腐っているかもしれないけれども、外務省の経験を信頼して協力を促した方が良いと思うよ。
 だから、このような発言は、一見、建設的に見えるけれども、その実、今案での政府対応の不備を露呈させているという読み方もできるし、私見ながら意外と当たっているかもしれないな…なんて思う。
 この記事のコメントにもあったけれども、拉致問題担当大臣は、どうするのかな?
 専門部署を作ったんだから廃止が妥当だよね、指揮権を複数にするのは、問題解決に関しては不利になることがあるよね?
 どうかな。

 米朝会談の前に、日本政府はトランプ氏の発言の変化に後追いしかできなかったことを思い出そうね。
 先日の国会で、野党からの質問に対して、関税等の経済問題と拉致問題などの日朝関連のトランプ氏の政治的対応をバーターしないと安倍さんは明言していたけれども、その前に、この程度の情報収集能力では、知らないうちに、相手に有利な「状況」に陥ってしまっても文句は言えないよね。
 
 というようなことを考えてしまうのだ。
 外務省もあの財務省事件を見たら、情報提供も消極的にならざるを得ないと思うんだよね。
 絶対、安倍さんは守ってくれないからね”官庁”。