香港の民主主義
昨日、TVで香港の現状を報告していた、(本当に心の底から日本よりも)民主主義を感じた。
意外なのは、中国政府が軍隊を出して鎮圧しないこと、国の規模が大きいのでやりにくいのかもしれないのだが、それでも良く表面的な行動に出ないなぁ…と思っている。
さて、その報道番組では、香港の一連の抗議活動の中核を占めている、若い人たちに取材を試みているのだが、その発言が恐れ入った。
私など平和ボケした人間ではああいう発言はできない(歳だけは還暦間近だけれどもね)。
くだらないと思われるかもしれないのだが「言葉が生きている(現実感がある)」のだ。
質問者の「デモに参加して怖くないか」に対して「怖い、しかし・・・」や「暴力行為は最善の方法ではないのだが、やらなければいけないこともある」というような(記憶の範囲なのでそのままの発言ではないが)言説は、日本の大人もこういうふうにきちんと話せるかどうか(表面上ではなく)ね・・・まぁ、無理そうだね。
そして、学生のデモを支援する教師たち、いわゆる支援する大人たちがいることが目を惹いた。
遡ること数十年前の(我が国の)安保闘争はなし崩し的に終わってしまったのだが(そうそう、鎮圧という事では天安門事件というのもあったね)、今回の香港事件ではどうなることだろう?
中国政府が鎮圧に走ったら、彼らは他国に逃げ出すのだろうか?
そうなると、中国の人口比率で行くと些細な数かも知れないけれども、多分、大きな(将来)損失になりそうだね(いにしえのドイツの人材流出とかね)。
もし、中国が権力を行使せずに上手い落としどころを見つけられたら、相当な政治手腕になったと評価せざるを得ないね(日本と違ってね)、まぁ、どうなるかはわからないけれどもね?
当初、「日本の若者は(香港の若者と違って)こんな話し方出来ないだろう」なんてフレーズがよぎったけれども、多分、同じ状況になったら、同じような事を日本人の若い人も言い始めるのだろうね。
ただ、その経験は若い方が良いのではないのかな、30歳ぐらいになったら、もう、様々な社会的しがらみに縛られて、(多勢は)簡単に権力になびくのではないのかな?
つまり、そういう経験をしない大人たちが充満したのが現在の日本だと考えるとどうかな。
ちなみに、関西電力の事件に注目している、ありゃ、原発に関する政府プロジェクトだ。
当然、政府側は知らん顔を決め込むのが当然なことだが、さて、どういう風に終わらせるかだね、ここで、冒頭の民主主義ってキーワードが出てくる。
先に問題提起しとこう「香港と日本どっちが民主主義?」