110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

19年出生87万人下回る見込み 衛藤少子化相「深刻な状態」

以下引用、共同通信の記事。

 衛藤晟一少子化対策担当相は10日の閣議後記者会見で、2019年の出生数が87万人を下回る可能性があることを明らかにした。1899年の統計開始から初めての90万人割れで、21年と見込んでいた想定より2年早い。衛藤氏は「深刻な状態として強く認識している」と述べた。
 厚生労働省は出生数や出生率をまとめた「人口動態統計」の年間推計を今月下旬に公表する予定。衛藤氏は「抜本的かつ総合的な少子化対策を推進していかなければいけない」と話した。

ここまで

2点感じたこと

1)確かに今更過去を振り返っても実質的には仕方がないのだが、政策担当としての政治・政治家・政党についての言及があっても良いと思う。

自民党は与党でない時期があったとは言えかなりの長年月君臨しており現在でも戦後最長の総理大臣を輩出しているところから見て無策だといわれても仕方がないのだし敢えてそこまで言っても良いと思う事象だ。

2)数日前の記事に90万人割れのような記述があったのだが何故それが87万人という数字に訂正されたのかがわからない。

それほどいい加減なデータしか用意できない状況ならば今後の施策自体もデータの裏付けの乏しい砂上の楼閣のようなものになるのではないかという疑問がわくのだがもしどの報道機関や有識者もこういうような意見を示さないのならばそもそも衰退中のわが国のその衰退の現状を広く一般国内海外に知らしめることになるのではないのか?

少子化が重要な問題と言う意識があるならばたかが3万人などとは言えないはずであり女性にとっての出産や両親にとっての育児や教育を考えるとあまりにも何気ない表現の中に余りにも幼稚な迂闊さが読み取れる。

ちなみに、衛藤さんいわくの「認識」という言葉だが、「認識していても対応ができないこと」は社会(会社)ではよくあること、そういう他人行儀な発言は嫌だな。

2020年までは持つかと思ったし、若い人にも「認識」として先を越されたが、日本の政治は今のところオワコンだと見て間違いはなさそうだ。