110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

ゴーン氏は追いつめられるのか?

検察としては、既に面目丸つぶれなのだが、日本の権力機構は、後始末に血眼になる傾向があるように思う。

TVなどでも、「悪いことしたんだから、盗人猛々しい」という意見があったし、なるほどとも思った。

しかし、私は法律の世界に詳しくはないのだが、未だ、裁判が行われていない状況であれば、限りなく黒に近いとしても「盗人」と確定できるのだろうか?とふと思った。

日本国内での、一般的な報道やYahooのコメントにも、ゴーン氏は罪人という前提での発言があるのだが、裁判前の「この状況」で、それを確定して良いのだろうか?

だから、この時点での争点は、検察側から氏が非人間的な取り扱いを受けたという一点に集約されるのではなかろうか?

すなわち、問題の本質は、法務大臣が遺憾を表明した通り、日本の法制度への氏の批判が間違っていることを、日本側が証明することにある。

氏が指摘したような、理不尽と思われる検察官の対応があったのか、なかったのか、はっきりさせることが肝要だ。

元検査官の若狭氏がTVでコメントしていたが、現在は、取り調べを録画しているらしい、それを全て公開してそこにゴーン氏の言うような行為がなければそれで良いのだ。

それは可能なのだろうか?

とても簡単なことなんだけれどもね?

捜査上の秘密事項があるから非公開などとやれば、氏の思う壺なのかもしれない。

また、我が国では、国家関連の情報公開については従前から批判があるしね。

佐藤優の「国家の罠」を読んでいるので、却って、心配している。