110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

簡単そうに見えてやっかいなこと

嘘か本当か、確か事実の話だと思うのだが、学生運動が盛んな頃に、機動隊に建物の上から石を投げて攻撃するというのがあった。

この話のミソは、複数の学生に一度に投げさせるというもので、もし、警官が負傷、最悪の場合死亡しても犯人は特定できないというもの。

投石する側の学生も事故が起きれば、投石した者のうちの誰かではあるが、自分の石が当たったかどうかは確証もないだろう(確信犯もいたのかもしれないけれども・・・)

この方式の類題は、死刑の時の執行ボタンがある。

これも、複数の人が同時に押す・・・らしい(今はどうなのかしらないのだが)、そうすると、(極悪)犯罪人だとは言え、人を殺めるという罪悪感が薄まるという効果があるようだ。

さて、そんな前置きの後で次の事件の記事を読むと、やっかいなことに気づくのかもしれない。

ひき逃げ死亡事故 男2人を逮捕 千葉

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20200518-00000043-nnn-soci

いかがだろう?

どちらが致命傷を負わせたのだろうか?

余程、確実な目撃情報や、科学的な痕跡がないかぎり、判断できないのではないか?

お互いに、「死に至らしめたのは、あいつの運転による」と証言したら・・・

本件、私に裁判員の要請が来たら「結論を出す自信がありません」として、早々に辞退すると思う。

例えば、Aさんは傷害致死、Bさんは傷害罪という判決となるのだろうか、また、保険で支払われるだろう補償金はどちらが多くなるのだろうか・・・???