110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

曲線か?直線か?

東京都の感染者が増加に転じたのは、首都圏、埼玉、神奈川、千葉よりも数週間程度早いことがグラフを見れば直観的にわかる。

そして、東京都に関して言うと、6月の月末の数字、6/24の55人、から7/17の293人へ、直線で結んでも、曲線で結んでも、それなりにつなぐことが出来そうだ。

しかし、直線と曲線では意味が異なり、どりらも、新規感染者は自粛しなければ増え続けるのだが、直線で行けば、例えば、来週あたり1日400名程度の増加でおさまるし、曲線ならば、400名軽く越えてくるだろうし、感染者の伸びがとても早く感じることだろう。

検査結果をもとに発表しているのだから、その時々の検査体制などで、数値は変わってく、多少の感染者数の調整はあることは理解できる。

しかし、今後のトレンドは早く予測したほうが良いと思う。

少なくとも、直線的に伸びているのか、曲線的なのかを、捉えることは現実的だ。

悪い兆候は、後者の曲線的な伸び方で、対策のスピードも曲線的(例えば、指数関数的、倍々)になるので、(例えば、医療)破綻する可能性は高くなる。

思うに、本来感染拡大は、曲線的に伸びそうなところなのだが、なんとなく、直線的に感染者が伸びているように見えるのは、自粛している人が、ある程度の割合で存在しているということの証拠ではないのか?

例えば、感染すると重症化や死に至る確率の高い、高齢者の比率は、昨年データで23.3%、これから推測すると、最低でも高齢者層のお陰で、都民の20%は自粛していると、予想することはそれほど奇異ではなかろう。

その他、感染者の比率的に、40代、50代、そして、30代、20代でも何らかの割合で、自粛している人も多かろう?

総計すると、例えば、潜在的に50%程度の自粛であるのかもしれない。

確か、前回の非常事態宣言の時に、80%自粛では感染拡大を抑止できるが、それ以下だと、漸増していくという数値計算が合ったと思う。

あくまで、仮定という事になるのだが、その時の計算を利用して、現在の東京都の新規感染者数の伸びは、どの程度都民が自粛している結果なのかを推測すれば、先行きの見通しに役に立つと思うのだが・・・?

いい加減な思いつきだが、50%程度の自粛は、今現在でもあるのだと思う。

そういうストレスが都民に掛かっていることは、今後の都の施策にとっても重要な指標になるのではないだろうか?

ぼちぼち、専門家の中に統計処理に長けた数学者を入れたほうが良いのではないか?

彼なら、感染データと経済性の要素をもとに、いくつかの、未来のシナリオを見せてくれるだろう。

あまりに、政治的な思惑から外れて、ショックを受けることになるかもしれない・・・?

思うに、ロックダウンして完全に感染症を取り除いてから経済復興させる案、いくら医療崩壊して致命的に人口減少が起きても一切対策を取らずに経済復興させる案、という極端なやり方のスコアが高くなるのではないかな?