110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

他人の飼い犬を蹴り殺した疑い 男逮捕 二題

他人の飼い犬を蹴り殺した疑い ランニング中、男逮捕
12/18(金) 5:00配信 朝日新聞デジタル
 他人の飼い犬を蹴って殺したとして、埼玉県警は同県川口市の男(47)を動物愛護法違反の疑いで逮捕した。調べに対して男は容疑を否認し、「犬がぶつかってきただけ」などと述べているという。罰則を強化した6月施行の改正法を適用しての逮捕は県内初という。捜査関係者への取材でわかった。
 捜査関係者によると、男は12日午前11時55分ごろ、同市鳩ケ谷緑町1丁目の芝川河川敷で、市内の70代男性が飼っていた散歩中のパピヨン1匹(12歳、メス)を複数回蹴るなどして殺した疑いがある。パピヨンは頭の骨が折れるなどしていたという。
 男は当時ランニング中で現場から立ち去ったが、目撃情報などから浮上した。パピヨンはリードが付いていない状態で、飼い主の手から離れていたという。
朝日新聞社

実は、過去にも同様の事件についてブログに書いていた(2008/7/15)。

引用してみると・・・

4か月のチワワ「怖い」とけり殺す、44歳男を逮捕
7月15日10時55分配信 読売新聞

 散歩中の他人の愛犬をけり殺したとして、愛知県警は15日、名古屋市千種区清住町、会社員田中善行容疑者(44)を器物損壊の疑いで現行犯逮捕し、名古屋地検に送検したと発表した。
 発表によると、田中容疑者は今月13日午後4時45分ごろ、同区覚王山通の歩道で、男性会社員(40)が連れていた飼い犬を右足でけり、死亡させた疑い。犬は生後4か月の雄のチワワで、動物病院に運ばれたが、内臓破裂のため間もなく死亡が確認された。
 田中容疑者は右足で思い切りけった後、歩いて立ち去ろうとしたが、目撃していた男性会社員(47)に取り押さえられた。調べに対し、「犬が怖かった」などと話しているという。

最終更新:7月15日10時55分
 社会というものを人間が作った、そこには法律があり、社会という制度を維持するためのものだ。
 それは、本来人間のものだと思うのだが、今回の事件は、チワワ(モノ)を取るのか人間(の恐怖心)を取るのかが問われる事件だ(チワワが吼えたり、威嚇した場合はどうなのだろう)。
 (余りに拡大解釈だと言われる向きもあろうが)、本件器物損壊ならば、今でも、ペット(大半は犬)の散歩者と対峙すると、歩行者が避けている現状なのに、それに(間接的にも)根拠を与えてしまうのでないだろうか?
 人間の存在(実存と言った方が良いか)が随分脆くなっている様に思う。
 はっきり言うと、「ペットが接近する人間を避けるように、飼い主がしつけられないのならば、公道を散歩する資格はない」と思っている。
 私が狂っているのか、社会が狂っているのかは・・・・そう「多数決で決まる」
同じ犬でも、野良犬は殺してほしいが、ペットのかわいい犬の命は尊い、というのでは、何か矛盾を感じる、これは、2008年の時も今も変わっていない、そんなに大事な犬ならば、何故お金で買えるのかも、こういう人たちにとっては、新しい問題提起になるだろう。
一つ思うことがある、犬に引きずられて散歩して言える人がいるということだ。
向こうから、犬を連れて散歩している人が来たので、反対側に避けたら、犬がこちら側に勝手によってきたので、ぶつかりそうになったので、私がさらに避ける、という具合だ、観察を加えると、比較的、ペットを飼い始めてからの時期が短いと思われる人は、会釈してくれることがある、そして、もう慣れた人は、人が避けても当然のふりをする、そして、顔を覗き込もうとすると、無視する。
明らかなことは、ペットが可愛いのは良いけれども、肝心の人間について、そして社会に関して、何か不満(差別かな)があるのだろうと思うのだ、ご本人は気づいていないだろうが(そういうふりをしているのかもしれない)。
自分は、それでも人間だというのにね?
ペットには命を認めても、それに反して、大量の殺戮を直接的、間接的に生物に加えているのが、人間の本来の姿だというのにね?