110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

みずほ銀行のシステムトラブルから思ったこと

まずは、こんな記事から

みずほATM障害は「初歩的なミス」…銀行界の「常識」考慮せず、あきれる地銀首脳
3/12(金) 6:55配信 読売新聞オンライン
 みずほ銀行で2月28日に発生した現金自動預け払い機(ATM)の障害では、経営陣の見通しの甘さが混乱を拡大させた。みずほは月内にも金融庁に再発防止策などを報告するが、体質改善に向けてどこまで踏み込めるかが焦点となる。
 「大変初歩的なミスで信じられない」。ある地銀首脳はみずほの失態にあきれた様子だった。月末は、定期預金の自動継続などの作業が集中する。システムに負荷がかかるため、銀行界ではこうした日にはメンテナンスなどはしないのが「常識」となっている。
 しかし、みずほは違った。みずほは1月に紙の通帳を使わない「デジタル口座」のサービスを始めた。これに伴い、1月末時点で1年以上記帳がない口座を6回に分けてデジタル口座に移す予定を立てた。2月の最後の週末に、それまでやったことのない大量のデータの移行作業をしたことで、システムがパンクした。
 紙の通帳は4月時点の数に対して1冊200円の印紙税がかかる。みずほ関係者は「3月中に紙の通帳数を少しでも減らすため、データ移行を急いだ」と打ち明ける。
 2019年夏に完全移行した現在のシステムは、異常が発生した部分を切り離すことで、システム本体を守る設定になっている。今回は定期預金取引での異常を察知したことで、ATMの大半が使えなくなった。過去2回の大規模障害よりは短期間で収束したが、それでも多くの顧客が大迷惑を被った。

混乱に拍車
 痛恨だったのは、ATMがキャッシュカードや通帳を取り込み、顧客にすぐに返却できなかったことだ。こうした事例が5244件も発生した。
 偽造カードの使用など不正が疑われる場合に備え、ATMにはカードを戻さなくなる仕組みがあるが、一般にはあまり知られてはいない。慌てた顧客はATMに備え付けられた電話でコールセンターに連絡したが、障害が全国各地で起こったため、つながりにくくなった。関係者によると、9割以上の電話を取り損なったという。ATMの前で数時間待たされた顧客も多かった。
 システム障害が起きた時、ATMがカードを取り込むかどうかは各行で異なる。三井住友銀行は原則的にキャッシュカードをはき出す設定になっているが、三菱UFJ銀行は取り込む可能性があるという。東洋大の野崎浩成教授は「どちらが正しいと言うことは難しい。大事なのは事後対処で、コールセンターも対応できる人員や連絡体制を準備しておくべきだった」と指摘する。

システム屋さんには怒られそうな見解だが、とにかく処理件数が多いと(一つ一つの処理は軽くても)負荷が増えてトラブルになる可能性が高いよ、ということを忘れてメンテナンスを突っ込んだのが原因のようにお見受けする。

そして、ここで、どんでん返しのような事を書くが、今度の、コロナウイルス対策のワクチン接種も同じような危険性をはらんでいる事例ではないかと思うのだ。

まぁ、このあたり、田村大臣も、河野大臣も、(最近の自民党にしては)冷静に対処しているようなので受ける方も落ち着いて対応していけば良いとは思うのだが・・・さて?