110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

東京都1410名で、重症者は59名(+6)、死者は2名、首都圏2614名、全国比67%

首都圏の新規感染者数の全国比較値が下がってきた。

国の発表のように、首都圏の感染拡大の影響により再び全国での感染拡大を引き起こしているとの見解が正しいように思う。

インフルエンザがもう盛夏になりそうなこの時期にこれだけ爆発的に感染者を増やしたことは今までなかったので、やはり、新型コロナウイルスは、新型と名乗るだけのことはあるようだ。

まぁ、感染報告の記事のコメント(ヤフコメ)を見ると、政府の対応が悪いとか、オリンピックをやっている暇があるのかとか、そんなものが多いのだが、「これだけ感染拡大しているのだから、非常事態宣言出されている東京都民はきちんと自粛しろよ」という、本当に、当たり前のコメントが上位にこないというこの国の情けない現状が、見えてしまって、都民としては、恥ずかしいかぎりだ。

世界的にそうなのかもしれないけれども、現実感がない人が多数派になってしまったのではないかと思うのだ。

感染を抑制するには人の接触を避けること、これは、古くから有効とされており、今回のコロナ禍でも有効性が再確認されているのに、なにやら、適当な理由を付けて、実行しない人が多数いるおかげで、感染者数が下がらない。

非常事態宣言の意味がわからない、なんていう言葉は、TVのコメンテーターもよく言うのだが、目的は一つ、感染者を減らすことでしか無い。

飲食店に補助金を出すとか出さないとか言うレベルよりも、感染を抑制するほうが、はるかに優先度が高く、今振り返ると、それがしっかりできた国は、すでに、平常の状態に戻っている、嫌いな人もいるだろうが、中国とかね。

そうそう、今回、東京オリンピック中止になると、次はすぐに、北京の冬季オリンピックで、全世界の人は「本当に感染が抑制されたオリンピック」を目の当たりにするだろう、世界的に大きな声は出ないだろうけれども、日本はだめだったね、という評価になるわけで、まぁ、日本も落ち目だから「しょうがないや」という潜在的な世論が、今の反対運動の現状なのかな?

それならば、現実が良く見えているので良いのだけれども・・・下手なプライドがあると面倒だね。

感染抑制が中途半端で何回も非常事態宣言を発している政府への不満は高まっているのだけれども、それって、政府が感染者を増やしているわけではなく、国民が感染抑制できなくて、結果としてこうなっているということななだよね。

裸の王様、ではなくて、裸の国民、だということを誰か言わないもんかね?

いわゆる、裸の国民は、多数派なので、いわゆる大衆主義にのって、いい気になって、押し切っているけれども、何一つ、将来によいことはないと思うよ。

将来、冷静になって振り返ると、国民的に馬鹿なことをしていたことが、わかるだろうにね。