苦難の末、戻ったモレイ〔五輪・柔道〕
苦難の末、戻ったモレイ〔五輪・柔道〕
7/27(火) 22:46配信 時事通信
モレイは永瀬の足車に力尽きた。
男子81キロ級の表彰台から見たのはモンゴル国旗。母国イランから逃れ、ドイツでの難民認定を経てたどり着いた東京五輪の銀メダルに「2年間一生懸命練習し、ここに戻ってきた」と感慨に浸った。
日本武道館での2年前の世界選手権で、イラン政府や連盟から敵対関係にあるイスラエルのサギ・ムキとの対戦を避けるため棄権するよう圧力をかけられた。それにあらがい、棄権せずそのまま出場。そこから苦難の末に居場所を見つけた。
2019年に世界王者となったムキは、3回戦で敗退。五輪での対戦は実現しなかったが「彼と柔道をやってみたい。ぜひとも戦いたいと思っている」と話し、次のチャンスを心待ちにしていた。(了)
時事通信のこの記事は良い着眼点だと思う。
世界とか、社会とかは、現実のものは、実はとても残酷だ、それでも、ごく僅かな人は、自分の努力で克服してしまう。
決勝戦、日本人だから、8割は永瀬を応援していたのだが、それでも、残りの2割は、モレイを応援していた気がする。
開会式のときに200国以上あるのに驚いたのだが、細かく調べてみると、政情不安だったり、内戦があったりする国も結構あるのがわかる。
そういう国々からはるばるやってくる人たちには敬意を表したいものだ。
自分が好きなことができないからと言って、いたずらに感染拡大させている人々、それは、先進国というカテゴリーの証なのかもしれないのだが、何か、自分の手元しか見ていないような気がして、寂しいものがある。