110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

(新編)学問の曲り角(河野与一著)

 本書は岩波文庫版、「新編」とあるのは、岩波文庫版のために新しく編集したことを指す。

 本書は、
 ・プラトニックラブとは何か?
 ・哲学者ライプニツはモリエールの演劇を見たことがあるのか?
 ・栞の語源
 ・ギリシャ哲学が棚上げしたこと(盲点)とは何か?
 等々

 私が印象に残っているのはこんなお題目ですが、なかなか楽しめる本でした。
 まだまだ、こんな作品はあるのですねぇ。

 ちなみに、ドゥ・ブロイの「物質と光」を、本著者は翻訳しているのだが、かなり無謀な取り組みであったことがわかった(・・・が、そうと知らずに読んでしまったのだが)。

 そうそう、例えば、牛丼屋で、「牛丼並」とオーダーするときの(その)「牛丼並」は、普遍、またはある種のイデアだけれども、店員が持ってきた「牛丼並」はリアルだ。
 ということも本書に書いてある。