110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

今回の北朝鮮問題で

 米国と北朝鮮の会談が実現する。

 どうも日本政府は「完全な非核化」なんていう理想論にこだわっている様に見えるのだが(そんな夢物語はありえないから、一般的なコメントしないほうが無難なのにね)、実は、一番長引いて欲しいのが日本政府なのではないのだろうか・・・と勘ぐってしまう。
 なにより、現政権はその北朝鮮問題をひとつの梃子にして、変なタイミングで解散=総選挙を実行され、そして支持されたという経緯を忘れてはいないだろうか?
 だから、この(北朝鮮の)均衡が長引くのが国内問題から目を背けさせるひとつの手段なのではないか?
 それでも、財務省厚労省などのような、本来はミスがあろうとも一般には表出しないような、(以前は考えられないような下手な)事件がおきている、民間では、(20世紀は国の柱だったともいわれる)製造業の不祥事なども目に付く。

 今回も、なんだかんだ言って、韓国の融和姿勢を非難していた、ところが、それがここにきて一転しそうな雲行きだ。
 もし、全面的な解決ではなくとも、今後の(米北)対話が続くような結論になれば、その手柄は韓国と(大親分の)米国ということになる(日本はなにしていたの?)。
 「水面下で日本は動いたんだ」などと言っても、一般大衆(世界にも)には通じないだろう。
 
 もとより、日本は外交が下手ということは既に常識のようだが、今回は、外交自体に参加させないほうが効果的という、特にアジア地域での世評を作り出す可能性がある。

 そうすると「今回の会談は失敗して欲しい」という負の圧力が(日本国内で)出ないかどうかが心配だ。

 穿った話、日本政府は、今回の北朝鮮問題について、本当に有効な情報を持っていないのではないのか?