110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

池袋の事故に関する高齢者の免許返納の問題は

 今日、先の事故に関連して、高齢者の免許返納についてTVで議論しているのを見たけれども、これは、高齢者への対応に関する問題を結構網羅しているね。

 「家族が説得すれば良い」なんてことを簡単に言う人もいるけれども、これは実際問題難しいよね?
 基本的に現在の社会が個々の人間が自己責任を負うみたいに導いている以上、高齢者だけは別問題では済まされないよね。
 実は、子育てと介護に関しては、本質的に、家族とか今は忌み嫌われている村社会的な要素を求められているんだよね、まぁ、潤沢に金と人を投入できれば解消するけれども、現在の政府にそういう才覚があるかというと、どんどん赤字を増やして実際に使えるお金を減らしていくことしかできないだろうね?

 今回の免許返納もその一端で、特に車を使わないと生活できないところに住んでいる人にとっては「死活問題」となるのは当然だよね、近くのスーパーや病院まで車で20分とかね。
 ならば、それを補完することを「誰が」やるのかをはっきりしないといけないよね?
 
 それを家族がやるのならば、その足の替わりの方法を提案しないといけないよね?
 息子や娘さんが近くに住んでいて送迎ができればまだ良いけれども、それでも自分で運転するよりは不自由になるしね。
 それなら、行政がやれば良いよね。
 年金や保険制度を採択したのも行政なのだから、きちんと落とし前をつけるべきなんだろうけれども、ね?
 人と金が揃わないよね?

 単なるローカルな自動車事故と片づけられない深みがあるよね。
 日朝会談なんて実現性が不明なことよりも、政府が取り組むには100倍大事なことかもしれないね。
 だってこの問題は「介護」を(最終的に)誰がやるのかという問題の別提示だよね。