未だ今回の災害の終息もしていないのだが
ここのところ日本でも、台風、大雨の災害被害が多くなった。
極めつけは、あの東日本大震災だが、「この災害を教訓に」という言葉は多く発せられたが、やはり、十分ではないのだろう。
そして、一度、大災害になればその被害額は、(例えば)堤防の増強費用など比較にならないほどの損失になってしまう。
今は、その事に言及する人はあまりいないようだが、千葉県は、今後、人口流出が激しくなる可能性があるのではないかと危惧するのだ。
(千葉県)市原市のロケーションを見ると、例えば、市内の会社に勤務しているとしても、今後も同様の災害が来ると予想するならば、対岸の神奈川県へ移住してアクアラインを利用して通勤するなどというアイデアが浮上してくるのではないだろうか?
だから、地方自治体が今後の災害対策を予算等の不足を理由に渋ると、災害被害の危険性があるということで、地価が低下したり、流出人口が増え、流入人口が減ったりして、さらに悪い状況が発生することもあるのではないか(県庁所在地の千葉市でさえ被害が大きかったしね)。
千葉県内に住むならならより東京へ近く、さもなければ、埼玉県、神奈川県へ、そしてお金があれば東京都へと人が流れるのではなかろうか?
さて、話題は違う視点の話となる。
九州ではこのところ毎年大雨で災害も多発した、昨年は中国・四国・そして関西圏で大きな災害があった、でも、どこかで「関東圏は大丈夫」という変な確信があったと思う。
人間と言うものは(日本人はかもしれない)事件が起こるまでは過小評価するようだ。
それが、今年になって悪い形で実現したわけだ、学者の中には天候の変化による災害を予想していた人もいたようだ、しかし、今回のような規模で現実に発生することを提示できたのかはさだかではない(し、それは例えばそれを受けた行政の仕事でもある)。
先程の東日本大震災の被災地にも大雨が降ったのだが、もう、長い年月が経っている様に思えたのに、まだ、完全に復興はできていない様子で、それが、災害を増長させたところもあるのでなかろうか?
まぁ、政治の中心部に迫る、災害を見れば、政治家や官僚も重い腰を上げるだろう、国民もここに及んで災害対策への財政投入にはある程度寛大な評価を得られるだろう。
さて、そこで、どこまで対策をするか、お馴染みの有識者会議でも行ってとことんするが良い(「第三者委員会」なんて言葉を打とうとしたが流石に違う感じがしたので)。
この天候の変化が、一時的なのか、恒常的なのか、さらに強力な天災がやってくるのか、わからないのだが、今回だけは最善を尽くした方が良さそうだ。
来年のオリンピックが台風で(一部)開催不能と言う可能性もここにきてゼロではなくなったのではないだろうか。