110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

一見、時代に逆行している様に見えるのだが…

一見、時代に逆行している様に見えるのだが、この本欲しくなった。

「ギター・アンプの真実 エレキ・ギターの音色の90%以上はアンプで決まる(アキマツネオ著/リットーミュージック)」

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4845634368/ref=pe_12245092_383438172_em_1p_3_ti

本書は2019年10月26日発売という事になっている、最近の刊行だ。

「時代に逆行」とはこういうことだ、最近はデジタル技術の進歩で実際のアンプの音をデジタル回路によってかなり高度なレベルでシミュレーションしてしまえる。

だから、(アンプを買うお金のない)アマチュアレベルでも、それらの名機と言われるアンプ実際に使わなくとも、その音を簡単に利用できてしまうのだ(あくまで、偽物の音と言えばそうなのだが、相当似ている)。

実際にアンプを買う必要もなく、日本の住宅事情ではほとんど不可能な大きな音を出さなくともよく、また、実際のアンプだと使い方が下手くそだと本当にショボい音にしかならないというなさけない問題もないとすれば、デジタル機器を使ってしまうよね?

だから、本書を買って、そして読んで、さらに感動しても「よし、マーシャル買おう」とはならないのだ。

でもね、先のデジタルでのシミュレーションも、ここで上げられた、伝説とも言うべきアンプたちの音を参考にしていることを考えると、ある意味ルーツとして避けて通れないことだし、その内容を知るという事は全然無駄な事ではないと思うんだよね。

そして、何と言っても著者のアキマツネオさんは、私にとっては、(平成名物)イカ天での「マルコシアス・バンプ」の雄姿としての強力なイメージを、今ももっているんだよね。

彼がアンプに携わっていたのは何年か前にYouTubeに画像があったので知っていたのだが、この時点でこういう本が出るとはまさに「少子高齢化」の高齢化の方の影響なのだろうか(中高年にとっては)とてもずるい編集方針だよね。

しかし、考え方を変えると、これから先、全てがデジタル化で済んでしまう状況になるとすれば、本質的なところの記憶が薄れていってしまう、すなわち「伝統・伝説」が忘れられていくことにもなるわけで、そういう面では、これは画期的な本という事もできるのかもしれないよね(伝統芸能を伝えるということだね)。

まぁ、とりあえず、Amazonのお気に入りに登録して悶々と購入を考えてみよう。

(P.S 我慢できずに買ってしまった)