親の介護はするな
ともとれる記事があった。
「100%の善意が「ダブルケア」を呼び込むやりきれなさ」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200315-70019232-business-soci
この記事では、親の実家に行ったら、例えば、母親が父親の介護をしている状況だったので手伝っているうちに、巻き込まれてしまった・・・みたいな話だ。
この中で「家族は介護がやってはいけない・・・」という記述があり、少し考えさせられた、私は、正に家族として介護している。
まぁ、趣旨は分かる、介護に関わることで家族崩壊する事態は避けよということだろう。
さて、実際、自宅介護をしながら、介護保険の制度内で、ディサービスやショートスティなどの施設を利用している一個人の体験から言うと、施設のレベルは年々低下していると思う、しかし、その以前より低下したレベルでもお任せせざるを得ないところもある、育児施設の不足も言われているのだが、安心して任せられるような介護施設も年々少なくなっていくのではなだろうか?
将来に渡っての危惧はいくつかあるのだが、まず第一に、この記事の内容は良いとしても厚労省は在宅介護を薦めていることがまず最初のポイントで、当然のことながら、健康保険・介護保険にかかる財政負担が念頭にあるわけだ、そして、第二点は、将来高齢化率が40%になる予測だが、そんな状況下で、施設数が足りるのだろうかということだ、今でも不足しているように見えるが、更に、酷くなるのは目に見えている、10年後には、ディサービスを受けるだけでも順番待ちなんてこともあるかもしれない。
この記事は「地域包括支援センター」というシステムがあるので相談しなさい、という提案なのだけれども、これから爆発的に増える高齢者(自分もあと数年で仲間入り)に対応できるのだろうか、財政的の余裕度で相当な地域格差が発生していくのではないかな?
今後は新たな問題として「お金が無いから家族が介護せざるを得ない問題」なんていうのが発生しそうだけれどもね、どうだろうね?