110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

東京都367名、首都圏562名、それでも全国比44%

東京都の新規感染者数は367名、先週からの伸びを考えれば400名を越えてもおかしくない状況でのこの数字は立派なもの。

ただし、絶対値として少ない数ではなく、この中から確実にある割合で入院者が出てくるし、また、重症化、死者がさらにある割合で出てくる。

回復者とのバランスを言う人もいるが、それはそのとおりで、どれくらい回復するのかは重要だが、このところ、じわじわと重症者が増えているのは悪い兆候。

実際の患者数が増えうるところで、高止まりすれば、いつか医療崩壊となる。

そして、最近具体的に話のある、医療者側の疲弊、経営の悪化や、医師、看護スタッフの離職など、医療体制充実の目標は掲げても達成不可能という可能性すら出てくる。

当然、長期化すればするほど、当初100あったものが、その疲弊により、90%、80%と、パフォーマンスが低下してくる。

今現在、楽観論はどこにもないはずなのだが、岩手県での初めての感染事例で今まであった緊張感が崩れていかないかが心配だ。

TVでは東京都でのモニタリングの内容を一部報道していたが、かなり前から書いてきたように、既に、夜の街が新規感染の中心ではないことが、遅ればせながら、言われた。

これは、素人の私にもうかがえていたのに、未だに、そこに逃げ道(救済)を求めるような大衆意見があるのは不思議なことだ。

マスゴミというレッテルを張るのは結構だし、意図的に世論をコントロールしようという人や組織もあるだろう、しかし、その中にも、隠せない事実もあるわけだから、そういうマスコミ批判をする人たちは「あのTV局は偏向報道だ」などという思い込みで、よく吟味もせず思考停止せず、真実を追求するべきだと思う。

車のエンジン(内燃機関)が、多少異音がする、異臭がする、でも、まぁ、経済(仕事)優先という事で回し続ければいつか不慮の事故で崩壊する。

今のわが国の現状(世界的にも)は、車のエンジンを回し続けながら、故障を直すということなんだということを、噛みしめて考えるべきだ。

まぁ、原発ではなさそうなので良いけれどもね。

追記、首都圏を含めた数字が出たが過去最高なのに、全国比44%。

本日は東京都の遅ればせながらの対応策で賑わったのだが、実際は、全国での蔓延をどうするのかに焦点を絞った方が良い。

東京は一時期の北海道の様に先行指標(マーカー)としての位置づけにすればよい。

本日東京が結構きつい対応策を提唱したから、明日は、大阪、愛知、福岡、神奈川で同じような対応をさせればよい。

1週間後を目途には、各政令指定都市を含む県には東京並みの対応をさせれば良い。

今の東京都の数字でも、たかが29%なのだという事を、これは政府が認識するべきだと思う、その中で、神奈川が地盤なためか菅官房長官は批判を浴びながらも、きちんと状況把握しようとしている様に思う、しかし、首相は安倍さんだからどうなることだろうね。

東京の数字を見ていて気づくはずだが、他県府の新規患者数の伸びと東京の伸び方に差がある、これは、小池知事がごちゃごちゃ変なことを言っているのだが、既に、ある割合で東京都民が自粛しているから実現している低めの数字の伸びだということを認識するべきだ。

彼女やスタッフはそんなことについて一言も言わずに、都民へのさらなる自粛のお願いをしたが、さて、そういう、無自覚な対応がこの先どう影響するやら?

だって、明らかに効果を上げるには8割自粛だよ、経験的にも、実践的にも決まっているじゃん、ね?