110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

古市憲寿氏 Go Toトラベルの全国一時停止に「ひっくるめての停止はちょっと違う」

古市氏は嫌いじゃない、彼らの世代を代表しているような意見を言うので、とても参考になる。

しかしながら、後段の「不要不急」は、必ずしも自分で決めることではない、社会的なコンセンサスで決められるものもあると思うし、ある程度は、一般論的に決めても良いと思う。

私は、今の風潮では真にラディカルだと思うのだが、「不要不急」とは生活に必要な最低限の水準と考えている、彼が「太平洋戦争末期の1943年~44年ぐらいに、不要不急の旅行は戦争妨害です!ってキャンペーンは一時期流行った。同じことをやっているんじゃないかと思っていて・・・」という発言を受けて記せば、終戦から高度成長期までは、外食や旅行すらも考えられない人が多く、不要不急とはまさにGoToキャンペーン全般である、と私が言っても違和感はないはずだ、(だから、保障なしで飲食店などに自粛要請しても良いという立場、そして、徹底的な自粛によるウィルス制圧が、一番コストが安く立ち直る方法だということは、いくつかの国での実例がある)。

古市氏の意見はそういうところがちょっと確信犯的で好きだな。

ただし、きちんと事実関係を考えようとしない人にとっては、毒にしかならないのかもしれないね。

古市憲寿氏 Go Toトラベルの全国一時停止に「ひっくるめての停止はちょっと違う」
12/20(日) 12:19配信 スポニチアネックス
 社会学者の古市憲寿氏(35)が20日、フジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)に出演。Go Toトラベルの全国一時停止について「ひっくるめて停止っていうのはちょっと違うのかな」と見解を示した。
 Go Toの停止について意見を求められた古市氏は「Go Toは止めなくてよかったかなと思う」と私見。「同じ旅行でもリスクって全然違う。一人旅とか若い家族が田舎の温泉に行くのと、帰省って形でも高齢の親族と若い家族が会って大人数で食事すること(は危険度が違う)。それをひっくるめて停止っていうのはちょっと違うのかなと思う」と見解を示した。
 コロナの感染拡大について「何がリスクで何がリスクじゃないかを整理した方がいい」と古市氏。「この病気は基本、飛沫感染でうつる病気。1人での移動とか、普段過ごしてる家族での移動とかはそんなにリスクが高いとは思えないのに、そこまで糾弾しているのがちょっと違うと思っている」とした。
 さらに「不要不急って言葉は好きじゃない」とも主張。「不要不急は自分が決めることで、他人が『これは不要不急じゃない』って糾弾する感じがすごい嫌い。太平洋戦争末期の1943年~44年ぐらいに、不要不急の旅行は戦争妨害です!ってキャンペーンは一時期流行った。同じことをやっているんじゃないかと思っていて、人が不要不急を決めて、ちょっと浮かれている人を叩くみたいな、雰囲気が嫌だなと思う」と続けた。