110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

分際をわきまえるとは?

小池都知事のコロナ対策に「不満がない」とは言えない、しかし、政治のプロでもない一芸人がきちんと調査しないで全国的に影響力のあるTVで迂闊な発言をした場合は、簡単な訂正ではすまないと思う。

この記事のコメントも、記事の最終行「小池氏も竹山の批判に耳を傾け、襟を正すべきだ。 」とは逆に、TV側、タレント側の不備や責任を批判するものが多い。

報道の自由とも一面言われるが、その報道で冤罪を被った被害者へのケアが酷かったのも報道機関の以前の特徴でもあるし、この件でのTBSの対応も、小さく訂正してそれで済まそうという「根性」が気に食わない。

ちなみに、私は小池知事に票を投じなかった都民だが、票を投じ、信任した人も大勢いるわけで、本記事のような批判は彼女を信頼した都民(360万人はいた)への批判でもある・・・と考えられないのかな?

先般も、アイヌを差別した芸人がいたが、もうそろそろ、有名であろうとなかろうと、非常識な発言をした「芸人(こう書くと差別発言になるだろうが)」を報道の枠から(少なくとも数年間は)外したほうが良いと思う。

【独自】激オコな小池都政が“辛口”カンニング竹山に前代未聞の「猛抗議文」を送りつけていた!
4/1(木) 12:30配信 日刊ゲンダイDIGITAL
 さすがは、「女帝」が君臨する“伏魔殿”だ。東京都がタレントのカンニング竹山(50)に対し、番組内での発言の訂正を求める抗議文を送付していた。31日、日刊ゲンダイの調べで分かった。行政機関による個人への抗議は言論封殺と取られかねず、今後、波紋を広げる可能性がある。
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 都が問題視するのは、先月28日の生放送「アッコにおまかせ!」(TBS系)での竹山の発言。都の変異株検査数が少ない現状を批判した上で、小池都知事が出演したユーチューブの広報動画について、こう指摘した。
「制作に4.7億円かかってるんですよ。全部じゃないけど、そのうちの一本に4.7億円の税金が使われている」
 その数分後、竹山は事実誤認に気付き、「4.7億円は、動画制作費ではなく、広告費全体の経費でした」と訂正。「すみません」と謝罪していた。
 竹山が言う「4.7億円」とは昨年、緊急事態宣言が解除された5月から9月までに、都が計上した広告費の総額。動画制作費だけでなく、テレビCMの費用、WEB広告出稿費なども含まれる。感染拡大防止を呼び掛けるため制作した動画には、小池氏自身がユーチューバーのフワちゃんと対談するものもあった。昨夏、上田令子都議の調べで発覚し「こんな広告に億単位の都税をつぎ込んでいいのか」といった批判が噴出していた。
 一定期間の広告費に計4.7億円を費やしたのは事実だが、都は竹山発言に即反応。放送の翌日(29日)、TBSと竹山の所属事務所「サンミュージック」に発言の訂正を求める抗議文を送ったのだ。

訂正したのに、さらなる訂正を要求
 都に問い合わせると、「動画の制作にかかった費用は計1800万円。4.7億円かかった事実はない。訂正を求めるため抗議文を送付した」(政策企画局)と回答。しかし、竹山は番組内で発言を訂正している。そう問いただすと「4.7億円という数字が独り歩きし、都庁に抗議電話が殺到し迷惑している。正しい情報発信をしてもらうためにも抗議が必要と判断した」(同)という。
 TBSは書面で、〈出演者の発言に誤りがあると放送中に番組担当者が気付き、番組の後半で訂正致しました〉と答えたが、抗議文が届いた事実については回答しなかった。サンミュージックからは「お答えできません」(広報担当者)とだけ連絡があった。
 竹山といえば、テレビやネットで都政への不満を爆発。舌鋒鋭く「小池さんは何もやってない!」と批判する「辛口コメント」が売りだ。それだけに、都民ファーストの会の都議からSNSを通じて名指しで批判されたこともある。小池都政に疎まれる存在とはいえ、タレント一人を掴まえて、「発言を訂正しろ」と抗議するとは、大人げない。前代未聞の異常な感覚だ。
「行政機関が一個人の発言をとがめるなど、あってはならないこと。自由な言論を制限する由々しき事態です。特に、都を厳しく批判する竹山氏の発言を制する行為は、『余計なことを言うな』と圧力をかけているように映る。現場職員の苦労も一定程度は理解できます。しかし、曲がりなりにも首都を預かる行政機関なら、批判をキチンと受け止め、真摯に説明を尽くすべきでしょう」(法大名誉教授の須藤春夫氏=メディア論)
 小池氏も竹山の批判に耳を傾け、襟を正すべきだ。