東京都の20代の新規感染者数が1417名、30代が782名、ちなみに高齢者が105名。
それぞれ、全体に対する比率をとると、36%、20%、2.7%となる。
明らかに人口比率がわかるのは高齢者で22.6%、人口は東京都全体の1/5くらいなのに、新規感染者は物凄く少ない、そうすると、ワクチン接種効果だというひとが出てくるのだが、確かに、効果は認められるものの、その前から全体の10%程度と低かったのだ、調べればわかる。
さて、問題は、36%とか、20%をどう評価するかなのだが、こういう仮定にすると良いと思う。
それは、各世代は同じ人口だと仮定する、少子高齢化社会なので、年齢層が下がるほど人口が少なくなる傾向になりそうだが、データがないので仕方がない。
そうすると、20代は、30代の1.8倍(36/20)新規感染者を出している、ということになる。
さて、その場合、20代が、30代の1.8倍の新規感染者数を出す原因は何かと考えていく、たぶん、20代が感染対策を蔑ろにしているからという結論しか出ないと予想する。
さて、本当の問題はこれからだが、明らかに、新規感染者数が少ない高齢者は、比較的、他世代を攻撃しない年齢層で、他の世代は助かっていると言える。
もし、一様に感染が拡大しているならば、人口比率が22.6%の高齢者層は、873名の新規感染者が出てもおかしくないのだ。
ところが、何故か、20代の感染者数が突出している、そして、30代もそれについで多い、人口構成比を合わせて考えると、異常に感染者が多いことになる。
おとなしい高齢者層は様々な言い方でごまかせたのだが、問題は、50代、40代、に重症者が多く現れ始めた事だ。
彼らは、当然現役世代で、社会の実質的中核を担っている年齢層だ、彼らの、新規感染者数に比べて、20代、30代の感染者数が大きいとするならば、これは問題になるだろう。
高齢者はある意味隔離できるが、現役世代は隔離できない、さらに、そのうちの20代が異常に感染者が多いとなると、大きな社会問題ではないのかな?
それでも、若い世代は、感染しても軽症だから関係ないと言えるのだろうか?
20代だと、その親の世代がそこに該当するだろう、自分の子供の世代の感染リスクが高いということは、その巻き添えを食らう可能性が高い上に、重症化リスクを負うということになる。
それで、良いのだろうか。
ブーマーリムーバーという嫌な言葉があったが、今度は、親の世代のリスクを上げる可能性があるわけだ。
さてどうする?
年代別のデータが出ていた、
40代は612名、50代は407名、60代は122名、高齢者の中に60代の数が一部入るので、60代は除いて考える、十分小さな数値なのでお許しいただけるだろう。
そうすると、40代は15.8%、50代は10.5%という割合が出る。
再度並べてみよう、20代36%、30代20%、40代15.8%、50代10.5%。
20代は50代の3倍以上危険だ、そして、40代の2倍位危険だ、はっきり言って、怒って良いと思う、20代、もう社会人のはずだ、きちんとしろと・・・!!
さらに言えば、そんなに不満があるなら、なぜ、先の都議選で投票しなかったのか、社会が認める公式な意見表明の場だったのになぜだ。
どう見ても、私には、20代の言っていることが、理屈に合わないようにしか思えない。
しかし、それを国の責任だけに帰して煽る評論家もいるようだが、何を考えているのかわからない。
1年以上経過した今言えることは、そういう、若年層が、感染を抑えられない方向へ動くので、日本の現行ルールでは、非常事態宣言が出され、飲食店の制限やら移動制限による、経済の停滞を引き起こし、さらには、自分たち若い世代の仕事を失わせて、自殺者までだしている、自業自得とはこういうことだ。
でも、冷静に見ると、日本は立ち直っている、若い世代に関してはどうなのかは私の関与するところではないが、景気の先行指標は、製造業ならぬ非製造業でも改善されている、さらに良いことに、国の税収は最高を記録している、たまに、コメントで見られる自殺者数も経済的要件での数はそれほど多くない、いや、むしろ下がっている。
さらに言えば、飲食店など、精査すれば、不要不急の営業をしているところが多い、酒がなければ生物学的に生きられないことはないので、飲酒を伴う飲食は、不要不急だ、今すぐ、停止しても、問題はない。
経済が停滞したのは、国民のあるものが感染対策を怠ったために、必要以上に、非常事態宣言を出さざるを得なくなったからだ、国の責任を吹聴する向きもあるが、基本的に、感染拡大させたのは国民であり、政府ではない。
国の本当の数字を、わざと見ないで、自分の見たい数字だけを見る人が多いようだ、そういうのはやめたほうが良い。