110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

ワクチンを接種すればそれだけで感染者は減るのか?

現実が悪い方向へ行くと、わかりやすい解決策らしきものに依存してしまう傾向がある。

それは、コロナ禍では、ワクチン接種、もしくは、ワクチン神話ではないのか?

今日も、TVを見ていると、昨今のコロナ感染爆発を憂えるコメンテーターが、高齢者はワクチン接種により感染が抑えられているという言葉を発して、問題は、ワクチン接種が進んでいないその他の年齢層にあると、話を転じてしまった。

これは、正しい見解なのだろうか?

再三、書いていることだが、高齢者層はワクチン接種前から、新規感染者数での割合が10%ほどと低かった、そして、東京都では高齢者の人口構成比率は22%強なのだ。

何を言いたいのかも、繰り返して記している、高齢者層は、自粛または自重した生活をしているおかげで、新規感染者を抑え込んでいたのだ。

その上、ワクチン接種の効果が現れて、重傷者や死者数が減ったのだ。

そして、当初は私も間違えたのだが、ワクチン接種したからと言って、コロナウィルスに感染しないということはないのだ。

私は、感染症に関しては素人だ、しかし、今まで、東京都の新規感染者数と高齢者の割合、動向を記録して見ていると、ワクチン接種だけで、ここまで下がったのではないと思われる、それ以前から、自粛・自重した人々が存在しているからここまで下がったのだと思う。

このことは、きちんと認識するべきだと思う。

ワクチンを接種しているからということで、問題の外に持っていくのではなく、ワクチンを接種しなくとも、新規感染者を抑えることに成功している年齢層があることを、正しく、把握するべきだと思う。

そして、沖縄県の事例が示すように、ワクチンを接種した高齢者が多数いたとしても、絶望的に感染を広めてしまえば、打つ手はないことに気づいたほうが良いと思う。

東京都の高齢者や60歳以上の新規感染者が5%程度しかいないこと、これが指し示す本当のサインを読み取ることが重要なことだと思う。

現在の感染拡大のその中心世代にいながら、悲惨な状況になると、政府の対応の悪さに転化してきりぬけるようなことだけは、はやくやめたほうが良い。