110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

「銀河鉄道の夜」探検ブック(畑山博著)

 今、手持ちのCDを整理している。
 CDは意外に場所をとってしまうので、置き場所を3分の1にできるという「CDソフトケース」なるものを利用している。
 なるほど、これは便利だ、段ボール箱一杯のCDも余裕で収納できる、ただし、枚数が増えると出費もかさむのが難だ。
 なんでこんな話が出てくるのかというと、この整理中に出てきたのが、この本だからだ。
 本にはさんであった「しおり」の具合からすると、この本は、多分読み終わらなかったのだろうと思う。
 発行日が1996年だから10年くらい前に手に入れたことなる、その頃は、哲学や思想に、今ほど興味がなかったので、本書の様な「銀河鉄道の夜」が実現できるとすれば、それはどういう機関車だったとか、駅はどんな具合だったか、などという内容は「意味が無い」と切り捨ててしまったと思う。
 今は、「彼岸・此岸」や「縁起」などの仏教的な考え方の色濃い(と思う)「銀河鉄道の夜」について、ある時は童話として、ある時は「考える題材」として、以前より受け止められるようになった。
 なによりも「銀河鉄道の夜」を創作した時期について知った事も大きいと思う。

 ある意味空想の世界を現実に考えるの事も楽しいのではないでしょうか?
 そんな事を考えてしまいました。