110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

雨月物語・春雨物語(上田秋成著)

 本書は、円地文子氏による現代語訳、河出文庫版(2008年)を読む。

 本来は、原書を読むほうが良いのだろうが、恥ずかしながら、(昔の)日本語が良く読めないのだ。
 だから、現代語訳で読んだ気にさせていただいた。
 (ちなみに、「海辺のカフカ」のカフカ少年は、夏目漱石を読破した、しかし、私は、夏目漱石の小説の言葉が難しくて理解できないのだ・・・反省。)

 そして、雨月物語については、その内容について、評価されている方も多いので、いつかは読もうと思いつつ、本書はある意味ガイダンスとして読んだ形。
 
 確かに、その怖さは現代風ではないのだが、何か、とても感じ入るところがある。
 まぁ、自分が、そういう境涯になったのかもしれないと思った。