110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

私もいつかはこうなる

 私の住んでいる新宿区の西落合は以前は閑静な住宅街だったが今は高齢化に伴う資産運用の一貫かアパートなども目立ってきた。
 当然、若い人でこの地に一戸建てを持つなどと言う人は経済的に相当恵まれている人であり絶対数は少ない、そういう面から考察するとこの地域は古くから住んでいた人が多く都内でも高齢化がより進んでいる地域と言えよう。
 ここ数年介護者としてまぁ中途半端に親の身の回りの世話をしているのだが、ほんの2、3年前までは車椅子を押してあちこち移動していたのは私のところだけであった、しかし、今年に入り街のあちこちに車椅子を押す姿を見かけるようになった。
 (私の単なる直感では80歳を越えると移動に介助が必要な人が増えるのではないかと思っている)

 そして、スーパーのレジでもたもたする高齢者も目につくようになった。
 このもたもたは、買い上げ点数が多いからということではなく、支払い時に勘定がうまくできなくて停滞するということだ。
 私は、前に並んでいる客のかごの中身が少ない人の多いレジに並ぶが、駅前のスーパーでは、いくら払ったら良いかわからないお年寄り、また、おつりを正しくもらっても自分で納得できないので店員に問い合わせてしまうお年寄りが目につくようになり、結局後から来て他の列にならんだ人に追い抜かれてしまうことが多くなった。
 結局、私はこのスーパーの品揃えは好きなのだがレジに並ぶのが面倒になってきた。

 さらに、本日のお昼時に「新目白通り(片道2車線、戦前は13間通りと呼ばれ緊急時は飛行機の着陸を想定された)」を、歩行者信号が赤にも関わらず、たまたま車が少なかったので渡り始めたお年寄りを目撃した。
 これはショックだった。
 たまたま運良く交通量も少なくドライバーも好意的に停車したから良かったのだが、目の前で轢かれてもおかしくない光景であった。

 すでに高齢化が進んでいることはご承知の通り、さらに、私のところのように後期高齢化(?)が進んできた地域もあるだろう。
 以上のように、生活自体が危険であったり、周囲に迷惑を掛けていたりする場合もあるだろう。

 でもねこれは私の明日の姿であり、長生きすれば同じように人々に迷惑を掛けることだろう。
 この現象がこの先どうなるのかは、ただ見守るしかないのだろうな。

 ただ、核家族化を推進した戦後政策については、政治的に責任をとって貰いたいものだと思うのだが(一人暮らしや年寄りだけの家の増加)?
 既に、区も介護関連の財政をひきしめて来ていることが実感される。
 しかし、本当のピークはこの先5年から10年後にあるのではないか?
 さあどうする?