110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

老親を施設に任せる時

news.yahoo.co.jp

知らず知らず、自分の現状に関係ある記事を読んでしまう関係だろう、こういう老親の介護に関するものがYahooの上位にリストアップされるようになった、まぁ、当然のごとく、読んでしまうのだが。

別に新規性はないのだが、いつも、こういう記事もコメントを興味深く読んでしまう。

親が悪い、子供が悪い、施設が悪い・・・等々、何でも批判することができる。

でも、結論としては「親を施設に預けることって難しいよね」ってことだろう。

私も、母親の認知症が進んで、介護している私のことがわからなくなったら、施設を探そうなんて漠然と思っているし、このところ、明らかに、(母親の)記憶があいまいになってきているので、いつまで同居できるのかと心配している。

その時の予行演習ではないが、毎月ショートスティをすることで、施設に慣れるようにしているのだが、施設で24時間暮らすのと、帰る家があって短期間滞在するのは、やっぱり違うのだということだね。

何回もショートステイをしていると、たまに、隣の部屋の人が大声出して騒いだり、認知症で徘徊する癖がある人がいて夜中に部屋の中に入ってきたりして、(ショートスティが)「嫌だった」と、帰ってきてから言うことが(結構)ある。

改めて考えると、私たち、比較的健常な人は、こういう軋轢をうまく回避している。

マンションなどで隣人が迷惑なら、例えば、他の物件に移るとか、自発的に動ける余地もあるので、ある程度は回避することができるのだが、例えば車椅子の生活で介助者が必要な高齢者となると、なかなか、そういう(自発的)対応が難しくなるだろう。

本来、体が弱っている高齢者にそういうストレスをかけ続けると(人格など)壊れやすいように思うのだ、軽い認知症だった人は症状が進んだり、精神的に破綻して暴言や暴力をふるうようになったりする、そうなると(結局)介護する方も面倒なことになる。

だから、介護は難しいのだ、という結論は「正解」なのだが、今も、大勢の人が介護に向き合わなければならない状況なので、なんとかならないかのかな、とは思うね。

まぁ、(私の方は)最善ではないかもしれないが、今までは、破綻せずに介護していけていたので、この状況をどこまで維持できるのか、神様、仏様に願うしかないな。

ご存じの方は同意していただけると思うのだが、明日には状況が激変しているのが、高齢者介護の真実だからね。