110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

豪州の山火事

豪州の山火事の被害金額は幾らなのだろうか?

豪州のアナリストによるレポートがあった。

https://www.ampcapital.com/jp/ja/insights-hub/articles/2020/January/bushfires-and-the-australian-economy

 

私が知りたいのは、長期的な影響だが、このレポートからは読み取れなかった。

(一つは、豪州への投資を訴えかけるレポートなのでネガティブな情報を強調しないだろうと思われる)

逆に、短期的には、復興のための投資がGDPを引き上げるという予測をしている。

これはGDPの性格から当然のことなのだが、よく考えると、復興はもとの状態に戻しただけにすぎない、だから、未来の成長可能性を引き延ばしたことになるかもしれないのだ。

また、今回の大規模な森林喪失が地球環境へどのような影響を及ぼすかは、ある程度のシミュレーションによる予測が出てくるのだろうが、未知数であり、日本でもどうやら地球温暖化に伴う環境変化が如実に表れてきた状況での、この「一押し」が、どんな事態を呼ぶのかは想像ができない。

前回のブログでアダム・スミスについて書いたが、彼の生きていた時期は、未だ地球が無限の入れ物と思える状況だった、そして、その前提の経済理論(理屈)であった。

しかし、現在の考え方として、地球は有限の入れ物であり、環境破壊が進んでいる状態だ。

人類は、当時の考え方を、都合が良いので利用しているだけのように思うのだが・・・?

それとも、経済という魔物が(今は)いるということなのだろうか。