オーロラの科学(上出洋介著)
本書は2010年誠文堂新光社刊行のもの、近くの図書館の除籍本であった。
本書を読むとオーロラについては未だわからないことがあると書いてあるが、果たして、10年後の現在はどの程度わかってきたのだろう、もしかすると、ほぼ解明してないだろうか?
さて、それにしても、オーロラは美しい、本書には一度本物を見て欲しいとあるが、写真でも十分にその美しさは堪能できる。
しかし、その背後には、太陽と地球との間の巨大なレベルでの物理現象があるようだ。
地球には磁気があり、太陽と磁気の作用などからオーロラは出現する。
そして、その磁気と大気のおかげで、太陽からやって来る紫外線や宇宙線(放射線)の(悪)影響を地表の生命から守っているということだ。
だから、オーロラを見て、その背後にある、地球の活躍を感じて欲しいというのだね。
うん、そうだね‼
ただ、本書の中で少し気になった記述があったのだ。
どうも、私たちを守っている、その地磁気が少しづつ弱くなっているらしいのだ。
計算では、あと1200年でゼロになるという事なので、今の私たちには直接関係はないし、その前に、化石燃料の枯渇の問題が出てくると思うのだが(その前に新型ウィルスの問題があるのかな?)、それにしても、もし、太陽風に直接さらされることになったら、今の生物はほぼ生息できないだろうから、やはり気になることではある。
丁度、今、人間の都合だけではどうしようもない現象に立ち会っているわけだから、こんなことをちょっと考えるには良い機会かもしれないとは思う(スケールは相当デカい話だけれどもね)。
ちなみに、大学のころやっていたバンドが「Aurora」という名前だった、しかし、音楽絡みで言えば、私はジャン=リュック・ポンティを思い浮かべるな(凄く古い頃の話だな)。