110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

現在のコロナ禍の対応は

〇感染を抑えつつ、経済を回していきましょう。

 

何やら、どこかの首相や大臣やら知事が言っていたことでしかありません。

最初は、感染抑止と経済優先との2択で解答があるかと思ったのだが、今の時点で考えると、この玉虫色の答えしかでてこない。

ただし、世界的に見ると、明らかに、感染を抑止することで経済活動を回復させることが最善で、ニュージーランドや(悔しがる人もいるだろうが)中国がそれに該当する。

経済を回すことに傾倒して、ワクチンの普及で時間は掛かりつつも、平時に戻る国、典型的には、アメリカやイギリスやらフランスやらあるけれども、たぶん、物凄い社会的に遺恨を残すことになるだろうね。

特に、アメリカの感染者数や死者数は経済優先だけでは説明できないと思う、狂気の沙汰だ。

 

そこで、中途半端になっているのが日本で、中途半端な解答が現在の正解。

経済を回せ、高齢者が死んでも良いんだという極論をコメントする方をお見受けするのだが、その高齢者が人口の約3割を占めていることと、いちおう、民主主義だという事が、頭から消え去っている人だという事だね。

この手のコメントを読むといつも考えることは「ある条件に当てはまる人は殺しても良い」ということを声高に言っていることに気づいているのだろうか・・・ということだ。

例えば、ある重篤な犯罪を犯した者はわが国の刑法では「死刑」になる、これは日本の社会の特例である。

しかし、それ以外で人が自分の意志に反して殺されることは無い。

そして、そういうコメントを読んでいいて思い出すのが、相模原で起きた障害者施設で起きたあの殺傷事件だ、犯人は「国の負担を減らすため、意思疎通を取れない人間は安楽死させるべきだ」と述べているのだが、まさか、コメント者が実力行使にでることはないだろうが、考え方としては非常に近いものがある。

 

残念ながら、(日本)社会にはその日本)社会のルールがある、それが気に食わないから何をしても良いという事ではない、という社会のルールを崩してしまっていることと、それに安易に同調してしまう人が多いことに脅威を感じている。