110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

BookOff

の、とあるお店は、蔵書が比較的充実しているので少し別格の存在だった。

コロナ禍ですっかりBookOff巡りをしなくなったのだが、先日、初詣のついでに久しぶりに立ち寄ってみたら、相当様変わりしていた。

蔵書には魅力がなくなり、セールで20%Offだったにもかかわらず、200円棚の本を1冊買うので精一杯だった。

たぶん、古本自体は国内に大量にあるのだろうけれども、もう良質の掘り出し物はBookOffには来ないのではなかろうか、その店は、周りが住宅街で、古いお家が蔵書を整理に出したりしたことで、年数は経っているが、しっかりした内容の本が供給されていたではなかろうか、しかし、昨今、そのルートが枯渇してしまったのではないか(そういえば、三谷正隆全集を手に入れたのもこの店だった・・・恥ずかしことに未読だが)。

最近の文庫も新書も、読んで面白いかもしれないのだが、一向に深みがないものが多く、本当のひまつぶしになってしまう。

それは、やはり文化の衰退であるのだろうか?

寂しい限りだが、自分も老いてきたので、似たようなものか。