110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

生産性とは?

まぁ、くだらない話なのだが、先日、家のチャイムが鳴ったので出てみると「ガスメーターの定期交換の案内で、交換に都合の良い日を教えてください」と言われた、「突然言われても」と口を濁すと、「今からでも良い」、というので早速やってもらった。

私は、ふと、最低2回も出直さなければいけないのは非効率だと思ったので、聞いてみると、いろいろな事情があるらしい、また、従来よりも、事件などが発生しており、外来の訪問者への警戒感が強くなっているようなことも言っていた。

でも、非効率だよね?

2回訪問だと(下請けとの契約も)2回分の人件費や交通費になるだろうしね?

宅配便も、再配達のコストが馬鹿にならないということから、様々な手を打つようになってきたしね。

私(達)は、そういうサービス(業)によって様々な利益(利便)を受けているのだが、以上のような「2度手間」は、「本来の作業」としては非効率となる。

しかし、提供側としては、売上に、1回の仕事で2回分の手数料を算入できる(下請け関係だと、力関係でできない場合もあるが、あくまで仕事量に応じて料金が払われるとして)のだから、ありがたいとも言える。

さて、そういう状況下での社会生産性は高いと言えるのかな?

同じような話として、就業時間中に、例えば、移動中は特にやることがないので、スマホでゲームしているという場合は、非効率なのだろうか?

スマホが無い時も、同様な問題はある、営業は相当な時間、売上に直接関係ないことをやり続けるのだが、これは、非効率なのだろうか?

一時期、とある外資系企業の子会社で働いたことがある、その会社(外資系の親会社)は、以前、(フル)コミッション制をとっていて、営業は契約が取れたらはじめて収入を得ることができる。

だから、いかに高額な契約を取ろうとも一定の割合でコミッションを支払われるので、1回の受注で「家が建つ」ようなこともあり得る。

その子会社は、そういう会社の残党が集まっているところだったので、営業に対する取り組みはすごかった。

だから、本当の意味で自由だったらしい、ただし、契約が取れなければ生活はできないので、能力が無い人は辞めていかざるを得ないし、辞めさせられたこともあったらしい。

まさに、実力第一主義だね。

 

私達は、自分の立場から物事を考えがちだ。

例えば、コロナ禍のもと、給料が減ったり、仕事が無くなったりして、困窮している、果ては、自殺する人も出てきて、可愛そうだという論調もあながち間違っているとは言えない。

しかし、どのような状況でも辞めさせられない人もいるわけで、簡単に首切りされるようなスキルしかない人、うまく仕事ができない人、だったのかもしれない。

まぁ、これは自己責任論だという人もいるかもしれないのだが、労働意欲はなくて、最低限の仕事しかしない人が、コロナ禍という状況で困窮したとしても、それは果たしてどうなのかな?

とは思う。

だから、世の中とは斯様にグレーな状況が普通なのに、極端な論調が結構現れる今の社会状況は、なにか怪しい気がするね。