110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

コロナウィルス〜自然の掟

インドのとんでもないコロナ禍の状況を報告するTVを見ていた。

ほんの数ヶ月ほどで、毎日千人程度の感染者が、40万人へと拡大した。

まぁ、感染拡大は、指数関数的に伸びるのだから、事実としての数字については感情的には複雑なのだが、理論としては予想可能なところだというのが残酷なところだ。

そして、すべての事例がそうではないのかもしれないのだが、新しく誕生した変異ウィルスが既存の、例えば英国型を駆逐して、100%新型変異種に置き換わる過程を示したグラフを見て、衝撃を受けた。

たしかに、日本でも、既存のウィルスが、変異株によっておきかわること、さらには、インフルエンザの感染が、昨年から今年にかけてほとんど報告されてこなかったことからも、より優勢なウィルスが感染状況を席巻するという傾向があるの事実だと言えそうだ。

そして、ウィルスは合理的な振る舞いをするとも言われているのだが、すなわち、感染があまりにも拡大すると、ウィルス自体の生存を守るために、弱毒化したりするのだが、インドは、私達の眼から見ても人口が多く、底知れないほどに感染拡大の余地を残している状況として、ウィルスが適応しているのだとすれば、これは相当厄介な性質を含んでいると考えられる。

このインドでの適応は、気温が上がっても勢力は収まらない、だから、相対的にインドより人口の少ないほとんどの国にとっては、相当な脅威となる可能性があるだろう。

ワクチンの抵抗力はどの程度になるか不明だが、さて、どうしたものだろうか?

政治不信や国民の権利などと言っている段階なのだろうか?