110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

製番管理(田中一成著)

本書は2004年日本能率協会マネジメントセンター刊行のもの。

製造業の生産管理手法のひとつである「製番管理」についての本で、ベッドの下に隠れていたのを久しぶりに読んでみた、ちなみに、生産管理システムについては仕事で携わっていたこともある。

本書の最後に、日本の製造業は未だ捨てたものではない、製番管理の手法で特徴を出していけばまだまだやれる、という結論をだされている。

そして、日本製造業の特長が列挙されているが、この各項目の表題を記すと・・・

・欧米人と違う日本人の労働観

・職場への帰属心と定着性がもたらすスキルの蓄積

・組織を超える人的コミュニケーション

・集団的な創造力

・長年にわたって培われた高度な産業インフラ

17年ほど前の本の総括です、どうでしょう、現在の日本にはいくつ当てはまるでしょうか?

若い世代の人たちは、自覚しているでしょうが、20世紀に驚異的な存在だった「日本」という国は、製造立国だったわけですが、そこには、もう戻れないし、行くこともできないのです。

だから、スクラッチで、産業を築き上げなければなりません、旧世代(高齢者)を否定しても無駄です。

すでに、落日ですが、個別には、良い人生を遅れる人もいると思います。

あきらめずに、頑張って、日々、生活していきましょう。