110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

8月に読んだその他の本

 8月に読んだその他の本は以下のとおりです。
 
 1)一・五の時代 (小此木啓吾著 ちくまライブラリー 1987年)
 自分と他人との対象が、一対一の二・〇から、半分人、半分モノの一・五になっているのでは無いかという仮説のもとに掛かれた著書、人間関係が希薄(対モノ化)になることへの警鐘(かな)。

 2)仏教思想へのいざない(横山紘一著 大明堂 1984年)
 仏教思想を代表的な西洋哲学と比較しようという試み。

 3)エコエティカ (今道友信著 講談社学術文庫 1990年)
 環境を視野にいれた倫理というものが必要であり「エコエティカ」という考えをもとにした活動が現存しているという啓蒙・紹介書。

 4)レトリックの時代 (渡部昇一著 講談社学術文庫 1983年)
 「角を生やした母親」は強烈だな・・・と思ってしまうが、(この内容を知っている人は)差別だと言われるかもしれないが、自然をないがしろにしている現在の状況を思うと、この論文は卓越した内容だと思う。
 
 今から、20年以上も前の著作が多いが、「今」の視点で読むと、面白い発見がある。