110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

哲学の終焉?

 最近は、どちらかというと「身体論」について考えているようです、自分の事を他人事のように書くのは、自分の本来の癖なのですよ、もしかすると、精神が分裂気味なのかもしれないが、いたしかたない。

 さて、今回は、今の読書に関連したことで、少し番外的な事を。
 今年に入ってから、とみに、内省的な方向へ、具体的には「哲学」という方向へと興味が移って行っている。
 お金もないので、古本屋を巡ると、少し前の、そう1980年代位の本がわんさかとある、また、同時代のものが、今度は文庫本になって、新品でも安価に手に入る。

 そういう意味では、幸せな時代だなぁ、と思っているのですが、哲学者に関連した情報を得ようとWebで検索していて「哲学の終焉」という言葉に行き着いた。

 「そうかもしれない」

 その意味は、それぞれの考え方があるのではないかと思うのですが、実感としては、今読んでるような、日本の哲学者、思想家がどんどん減っている(海外もそうだし)ように思います。
 現在まだ活躍している比較的若手(?)は竹田青嗣さんとか西研さん位しか思い浮かばないし。

 純粋に、心身についてとか、自我についてとか、他者についてとか考えることが問われない状況になってきたのかもしれない。

 哲学だけでは、なんの救いも御利益もありませんし・・・

 「でも、残ってほしいな」

 20世紀はある意味歴史的にも思想的にも大きな衝撃を与えたと思います、そのためか判りませんが、驚異的な哲学(思索)者が多数表れました。その後、21世紀に掛けて、特に日本は平和な時代がやってきました。私、平和な時代はあまり哲学者が表れない様に思っています。失礼な話ですが、トラウマになるような衝撃的な経験が哲学者を生んでいる様にも思います。

 でも、哲学が隠れるということは、平和である証拠かも知れません。
 
 それなら、今頃哲学を始めた、私は・・・

 「変り者」もしくは「追い詰められている」・・・うーん!!

 ちなみに、ハイデッガーが、哲学というのは、学問というよりも、もっと個人的にそれぞれ考えるようなものであった方が良いみたいな事を、言っていました。
 これには、共感を覚えます。