110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

世界国家

 一時期グローバル化という言葉が流行ったが、究極的なもしくはイデア的な、お題目として「世界国家」というのがあったように思う。
 これは、全世界がひとつの国家になれば(究極の)平和が実現するというものだ。
 このとき、ふとよぎったのが、通貨はどうなるのか?・・・であった、それは、現在の一部の経済=利益が、為替の「差異」によって生み出されているからだ(FXとか)。
 その世界国家は、今回のギリシャ財政破綻に関するEUの状況や、全世界的な株安を見ると(当面)無理があることのように思う。
 すなわち、経済力の弱い国も含めて統一するということは、やはり、通貨はどうするのかという難問に突き当たると思うのだ、もし、通貨は(それぞれの国のものを)維持したままというのならば、それは世界国家ではない、差別を内在化、顕在化させただけの表面上のものになってしまうのではないだろうか?
 現在は、貨幣が国家の統治能力・範囲を上回る状況なのだろうか・・・?