蒼い時(山口百恵著)
本書は集英社文庫版で読む。
最近、自伝に興味を持ったのは保阪正康「自伝の人間学(新潮文庫)」を読んだからなのだが、この保阪氏の本を読みながら、amazon検索をして該当する本があり、しかもそれ程高くもなかったのに発注しなかったのが、本書だ。
正直、アイドルだと舐めていた、そのamazonの評価も結構高かったのだが、ひいき筋のコメントだと思っていた節がある。
ところが、これがなんと100円棚に居たのだ。
ここまでくれば買うしかない。
さてさて、読んで見て驚いた、21歳の技ではない。
しかも、これだけのものを書いて、その後書いていないというところに凄みがある。
これは飛びぬけた才能だが、そんな当時の彼女の選んだ道に間違いは少なかろう。
本書の最後に「風従の記」という言葉がある、私が書くのもおこがましいのだが、これは禅僧が悟りを開いた時の言葉のようにも感じるのだ。
まぁ、さすがに、こればかりは入れ知恵した輩がいるかもしれないけれども、それにしても恐れ入るばかりだ。
これはお勧めの作品だ、星5つ(☆☆☆☆☆)。
最近、自伝に興味を持ったのは保阪正康「自伝の人間学(新潮文庫)」を読んだからなのだが、この保阪氏の本を読みながら、amazon検索をして該当する本があり、しかもそれ程高くもなかったのに発注しなかったのが、本書だ。
正直、アイドルだと舐めていた、そのamazonの評価も結構高かったのだが、ひいき筋のコメントだと思っていた節がある。
ところが、これがなんと100円棚に居たのだ。
ここまでくれば買うしかない。
さてさて、読んで見て驚いた、21歳の技ではない。
しかも、これだけのものを書いて、その後書いていないというところに凄みがある。
これは飛びぬけた才能だが、そんな当時の彼女の選んだ道に間違いは少なかろう。
本書の最後に「風従の記」という言葉がある、私が書くのもおこがましいのだが、これは禅僧が悟りを開いた時の言葉のようにも感じるのだ。
まぁ、さすがに、こればかりは入れ知恵した輩がいるかもしれないけれども、それにしても恐れ入るばかりだ。
これはお勧めの作品だ、星5つ(☆☆☆☆☆)。