110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

政府は必ず嘘をつく(堤未果著)

 本書は角川新書2016年の増補版の方を読む。

 最初際物かと思ったが内容はしっかりしていると思う。
 最近の読書で(古本を読むのでタイムラグがもの凄くある)、国内のあの福島原発事故報道や、シリアなどの報道には疑問を持っていたので、その指摘がしっくりときた。

 日本はTPPに走ることに舵をきり、(私には)変人に見えるトランプ氏は参加を拒絶した。
 トランプ氏のビジネスマンとしての嗅覚が働いたのだろうか?
 最近のアメリカの保護貿易主義や移民対策なども、グローバリズムの総本山であるアメリカだからこそ為しうる先見性なのか、それとも、トランプ氏が異端なのか?
 意外と変な事をしているけれども、実は正しい動きなのかもしれないと、少し見方を変えた。

 そしてTPP推進派の日本は今後どうなるのだろう?
 本書でも指摘されているのだが、政府(国家)による制御不能状態に陥る可能性は十分ある。
 しかし、その影響を受けるのは、経済的弱者からなのだ、それは今も変わらないが、それが露骨になる可能性もあるだろう。

 人生100年プラン見たいなスローガンが聞こえてくるのだが、私は今の平均寿命で逝きたいと結構真面目に思った。
 (ただし、私の母親の介護が終わることが前提だが…)