110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

変な確率

コロナ禍で一つ言えるのは感染者数が正確には分からない事、これには様々な理由があるだろうが、それはさておいて、変な確率をいう人がいることが気になる。

例えば、1日の感染者数が本日28人確認された、これを、東京都の人口約1400万にで割ると、50万人に1人という数字が出るので、「絶対大丈夫」という結論を出す人がいるということ、私も、実は、この計算の誘惑に陥りそうになった。

しかし、それならば、もう少し感染爆発しないようなのだが、また、少しづつ増えているのは何故か…と考えると、この計算ではどこかに間違いがあって、もう少し確率が高いのではないか?とか、実は発表数は嘘で、本当の感染者は100倍いるとか、そういう非現実的な考え方もあるのではないか?なんて気がする。

まぁ、後者は考えないことにして、どこに間違いがあるのだろう?

まず、本日の新規感染者数を東京都の人口で割ったのがまずそうで、現実的には、感染者総数(約5,000人)を割った方が、コロナ禍の出現から、既に数か月が経過している状況では実態に近そうだと思う。

そうすると、約3万5千人に1人が感染していることになる、だいぶ危険度が上がってきたね。

あとは、感染という事件は時間を伴うという事を考えると、さらに、危険度は上がってくるように思う。

例えば、あなたの、オフィスには100人の人がいて、みんな陰性ならば、上記の1/35,000で良かろう、しかし、これが一人でも陽性者が出ると、1/100以下になる。

だから、接触を避けろという理屈は正しい。

さて、それでは、あなたが通勤しているとして、通勤時に未知の人とお近づきになる人数は何人だろう、100人、1000人?

芸能人や野球選手に感染者が結構目立つのは、事件として人目を惹く効果が高い事、とともに、こういう時期でも接触者が普通の人よりも多いという事なのだろう。

それでは、あなたは、通勤時に十分注意をしているのだが、それでも、100人ぐらいとは未知の人の近くをすれ違うとしよう。

初日は100人、二日目は累積で200人…、一か月、20日勤務で、2,000人、半年で12,000人、1年で、24,000人と、1年後はオリンピックもあるし綺麗になっていて欲しいよね?

うん、何、「24,000/35,000」がどうしたの?

そういえば、私は数学者でも何でもないので、このやり方が正しいかどうかはわからない。

ただ「ウィルスは人間(他の生物を仲介する可能性もある)を介在しないといけない」ことや「比較的、短時間に死滅する」ことの割には、今も根強く残っていることから、意外と感染確率が高いのではないかと思っただけなのだ。

だから間違いも有るだろう。

当然、個々人が無防備でいるわけもないので、その分も考慮しないといけないだろう。

しかし、現在の状況で、仕事などで、必然的に、累積的に、未知の人とすれ違う人は、その累積した他人とのニアミス(接触)の中で、感染する確率が、意外に高いかもしれないということは、考えたほうが良いかもしれない。

現在、「比較的新宿の夜が危ない」という、東京都としては珍しくも、大変重要なデータが出ているのだから、例えば、新宿区在住や、新宿区の路線を経由して通勤している人、まさに、新宿区の夜に仕事している人は、明日陽性に転じてもおかしくない、くらいの覚悟は必要かもしれないね?

 

私は、現在、一日に10人も人に接触していないという自粛状態を継続しているのだが、それでも、新宿区在住なので危機感は覚えている。