橘玲「もっと言ってはいけない」
【UG】遺伝子ですべてが決まる?橘玲『もっと言ってはいけない』 / OTAKING talks newest book
本も読まずに本を読んだ気になったのはこの動画が初めてだ。
橘玲は好きな作家なので、ぜひ読んでみたいと思う。
ただなぁ…最近、加齢の影響か読書スピード激減してるんだよなぁ、認知症の初期かも知れないな。
ともあれ、この動画では本書の中での2つの事を紹介している。
①頭が良いのは遺伝子の影響、本当に小さい頃は教育の影響で変わるのだが、高等教育になればなるほど、自頭が良くないとだめ。
②日本語を読めない日本人がたくさんいる、じゃぁ、社会は何で動いていたかというと、直感を利用して、理屈は分からないけれども正しい選択をある意味経験的にしていた、いわゆる、職人のような考え方だ。
この2つを聞いて、何故、日本人が20世紀に成功したのか、自分なりの屁理屈をつけられた。
まず、①について、
昔は大学なんか行かない人が沢山いた、国自体が貧乏だったからね。
中卒、高卒は当たり前、確かに、就職は大卒の方が有利だが、中卒も高卒もいた、だからそういう人たちの中の、本当に地頭のよい連中が結構な大企業のなかでも実力でのし上がることができたのだ。
今は、教育費が安いのかなんかしらんが、みんな大卒、遺伝子の影響はあろうがなんとか教育的に詰め込んで東大・京大に入れれば、あとは、知ったこっちゃない。
そうすると、本当に頭の良い連中がその力を発揮できずに埋没する可能性は高い、シングルマザーの子供で地頭はとんでもなく良くても高卒までならば将来にわたってその才能を開花させることは難しい。
そういう(ヤな)国に変貌したんだね。
②だから、そういう職人の直観を利用して、とんでもなく優秀な工業製品を特に20世紀の戦後は作り出して来たんだけれども、そういうノウハウは、現在AIで吸い上げてマニュアル化して、人件費の安い国で作ればいいや、となってしまったということらしい。
まぁ、職人の頑固さが嫌われて追い出してしまった我々の非もあるよね、もしかすると、ガラパゴスと言われようともそういう人を養っていけたら、何かとんでもないものを作り出せていたかもしれないね?
そうそう、工作機械など、本当の極微の精度を出すには、人間の手触りでやるなんて言う世界らしいのでそういう分野では未だ日本の利点が残っているのかもしれないね?
まぁ、そういうことは手放しちゃったからね。
若い人の意見で現在の年寄りにはバブルがあって羨ましいなんていうのがあるけれども、そんなことよりも、そういう人材を国全体で無力化してしまったことが、今の日本の姿なのだろうね。