110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

小池知事は無策なのか?

小池都知事”無策”で感染者数増加 「全国拡大は東京起点の疑い」中原英臣氏が指摘

https://news.yahoo.co.jp/articles/3252cb5839fc4cc7d1f19a80c3705f42502a5429

中原氏は私と同じような見解なのだろう。

もちろん、そういう時にも、参考はコメント欄だ。

小池さんは、結構、世論の評判が良くて、都にはそれ程の権限はない、国が無策なのだという、小池都知事擁護論が結構あるのだ。

また、法治国家だから、法的後ろ盾がないものは無策であろうと咎められない、というような、思わず納得してしまうようなものもある。

まず、第一に考えなければいけないのは「全国拡大は東京起点の疑い」であろう。

これについては、コメントの上位を少し見た範囲では、否定的な意見があまりないので「Yes」だということで話を進めたい。

その次が、問題の核心「都が無策」なのは、小池さんの問題なのか、安倍さんの陣営の問題なのかということだ。

どちらも、国民にとってはただ事ではない話なのだが、私は、小池さんが無策だという立場を提唱している。

一つに、国(政府)はやはり全国を見ている、だから、各地、地方自治体の基本的な管理については、各知事の責任となるのが妥当だ。

そして、権力がないのならば、それを国に要請する必要はあるはずだ、既に、大きく感染者数が増えた時点で、小池さんが、「自粛したいので東京都に非常事態宣言を発令してください」と申し入れたことはないのだ。

ということは、権限、法律、その他が無いから自由に振舞えないかもしれないのだが、本来的な手順である、そのことを政府に申し込むということを、怠ったということでもある。

さらに、そのためには、東京都の状況を、ご自身で見聞できれば最善なのだが、残念ながら、こういう危機的状況下で動ける、良いスタッフにも恵まれていない様だ。

それが、先日のモニタリング会議で医師側から、医療体制の逼迫の諫言を受けた事でもあきらかだろう。

不思議な事に、東京都知事やそのスタッフには、私たち都民がTVなどで拝見する折には、現在に至っても、切迫感がない。

それは、知事がそういう情報があるのを嫌っているのか、スタッフが上に上げないのか、それとも、都民のことや国民のことなど関係ない、いわゆる、コロナもインフルエンザみたいなものだという、あの意識が支配しているのだろうか?

だから、自らを政府に対する中間管理職だと認識していたとしても、中間管理職として、現場の苦衷を知らないのだから、上に陳情しようがないのだ、できることは、世論でにぎわっているGoToトラベルキャンペーンに対して批判するだけなのだ。

だから、小池さんは無策だったのだ、選挙前から、そして、選挙後も・・・

しかし、感染がここまで全国展開してしまった以上、もう、一自治体の問題ではすまなくなった、ほどなく、国(政府)が動くことになろう。

そして、国民は、東京都や首都圏を抑えれば良かったのが、全国的にエスカレーションしていること、その対応には、首都圏に投じるよりもはるかに多額の資金・労力・時間が掛かることを知ることになろう。

だから、今、糾弾しなければいけないのかもしれない。

以前にも書いたが、自民党や安倍さんに対する、ある種の(政治的)思いで小池さんがこういう対応をしているのならば、本当に酷い事だと思う。

そんな事態じゃないんだけれどもね、呉越同舟になろうと、とりあえず、目の前のコロナをなんとかしないといけないはずだよね?