経済優先にしないと自殺者が増える説の穴
最近、過剰なコロナ対策は経済を低迷させ、そのおかげで、自殺者が増えるのでその方が問題だという論理を言う人がいる。
一見、納得する要素が強いのだが、果たしてそうかと、数字でシミュレーションした事例があまり見られないし、そういう人も、どこの誰それがやっているというのは聞いたことが無い、そのうちでも出てくるだろうけれどもね・・・
ということで、経済対策をすることでコロナ感染者数の増加には基本的に関与しないという「若者モデル」を想定しよう。
もう、心配は無用だ、若者が感染している以上、ほとんど重症者も出ない、死者もいない、だから、コロナへの対策は止めよう、軽中症者は基本自宅待機だ、動けるなら働いても良い、残念なことに高齢者に感染したら、平均寿命に近い事もあり諦めてもらおう。
さて、そうすると、どうなるか?
我が国の70歳以上の人口は2,700万人いる。
そして、コロナ感染後の死亡率は、80歳以上28.3%、70歳以上14.2%、ここでは若者の気概に敬意を捧げて70歳以上の比率で行こう。
全員が感染すると、383万4千人が亡くなることになる(2700万人の14.2%)。
いや、そこまでは感染しないでしょう・・・ね?
そうかい?
それでは、感染対策をほぼしない前提で10%感染と想定しよう。
それでも、38万3千4百人が亡くなる計算になるね。
もしかすると、若者の将来のために、どこかの国で言われたように、「ブーマーリムーバー」という事にしようか?
383万人お亡くなりになる世界?
まぁ、これは酷い計算だね。
でも、今回の経済の落ち込みで楽観的な見方でも10万人ぐらいは自殺者が出るという思惑が無いと、軽々に経済主導とは言えないね。
こう見てくると、このまま日本という国が潰れても良いような結果だね。
どうかな?